福光インターチェンジ

福光インターチェンジ：東海北陸自動車道の要衝

富山県南砺市山田に位置する福光インターチェンジ（ふくみつインターチェンジ）は、東海北陸自動車道に属する重要なインターチェンジです。平面Y字型構造が特徴的で、下り線のランプウェイは平面交差となっており、信号機が設置されています。インターチェンジの名称は、南砺市合併前の旧福光町に由来しますが、実際には旧城端町の中心地の方が近いため、高速道路の標識には「福光 城端」と併記されています。

地理的特性と交通規制

このインターチェンジの大きな特徴として、一宮JCT方面に向かう袴腰トンネルが危険物積載車両の通行を禁止している点が挙げられます。そのため、金沢・富山方面から危険物積載車両で来た場合は、必ず福光インターチェンジで高速道路を降りる必要があります。この点からも、福光インターチェンジは、単なるインターチェンジ以上の役割を担っていると言えるでしょう。

歴史と発展

福光インターチェンジの歴史は、東海北陸自動車道の整備と深く関わっています。

1992年（平成4年）3月28日: 東海北陸自動車道小矢部砺波JCT～福光IC間の開通に伴い供用開始。当初は暫定2車線での運用でした。
2000年（平成12年）9月30日: 五箇山IC～福光IC間が開通（暫定2車線）。
2016年（平成28年）7月15日: インターチェンジ近隣での路外給油サービス開始。
2020年（令和2年）11月7日: 福光IC～城端SA間が4車線化され、交通の円滑化が図られました。

これらの拡張工事によって、福光インターチェンジは、より安全で利便性の高いインターチェンジへと進化を遂げました。

道路接続と料金所

福光インターチェンジは、E41東海北陸自動車道（16番）に位置し、国道304号と接続しています。料金所のブース数は、入口2ブース（ETC専用1、ETC/一般1）、出口2ブース（ETC専用1、ETC/一般1）で合計4ブースとなっています。

路外給油サービス

東海北陸自動車道ひるがの高原SAから北陸自動車道有磯海SAまでの約150km区間には、ガソリンスタンドが存在しないという特徴があります。このため、燃料切れによる事故を防ぐ目的で、福光インターチェンジではETC車限定の路外給油サービスが社会実験として実施されています。このサービスでは、インターチェンジから流出して指定のガソリンスタンドで給油し、1時間以内にインターチェンジに戻れば、同一の通行料金で利用できます。当初は2017年7月14日までの予定でしたが、その後複数回にわたって延長され、2023年時点では2025年3月31日までの予定となっています。

周辺環境

福光インターチェンジ周辺には、砺波地域消防組合南砺消防署、JR城端線（越中山田駅、城端駅、福光駅）、小矢部川、南砺市役所、道の駅福光、IOX-AROSA、福光温泉などがあり、地域経済や生活に密着した立地となっています。

隣接インターチェンジ

五箇山IC
城端SA/SIC
南砺スマートIC
小矢部砺波JCT

福光インターチェンジは、これらのインターチェンジと連携し、東海北陸自動車道の円滑な交通の流れを支える重要な役割を担っています。今後ますますその重要性が増していくことが予想されます。

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