福地政次郎

福地政次郎

福地政次郎（ふくち せいじろう、文化7年（1810年） - 元治2年4月5日（1865年4月29日））は、江戸時代後期から幕末にかけて活躍した水戸藩士です。尊皇攘夷を唱える志士として、また卓越した砲術家としてその名を残しました。靖国神社の祭神として祀られています。

生涯

政次郎は、佐藤重遠の次男として生まれましたが、後に福地広貫の養子となり福地家を継承しました。福地家は250石という家禄を有していました。水戸藩において、小姓頭から鉄砲頭、さらには軍用掛という要職を歴任し、藩政に深く関わりました。

元治元年（1864年）、政次郎は宍戸藩主・松平頼徳を迎え、水戸天狗党の一員として尊皇攘夷運動に身を投じました。しかし、同年10月、幕府軍に降伏。元治2年（1865年）4月5日、下総国古河藩において切腹という形で生涯を閉じました。

明治維新後、その功績が認められ、大正4年（1915年）に正五位が追贈されました。現在、靖国神社には「福地政次郎之命」または「福地政次郎広延之命」として祀られています。

親族

実父: 佐藤重遠
妻: 弥寿子
子:
長男: 福地勝衛門道遠
四男: 福地信之介道忠

関連人物

福地弥寿子: 政次郎の妻。
福地勝衛門: 政次郎の長男。
福地信之介: 政次郎の四男。
福地謙介: 同姓の志士。常陸国那珂郡本米崎村郷士。
大森総衛門: 福地朝陳の二男。水戸藩士。

参考文献

明田鉄男編『幕末維新全殉難者名鑑1』（新人物往来社、1986年）
太田亮著、上田萬年、三上参次監修『姓氏家系大辞典 第3巻』（角川書店、1934年）

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