福富町 (横浜市)

福富町（ふくとみちょう）

福富町は、神奈川県横浜市中区に位置する町名です。横浜有数の歓楽街として知られ、特にソープランドの店舗数が多いことで有名です。また、多くの飲食店が軒を連ねるほか、韓国系の店舗が多く、コリア・タウンとしての様相も呈しています。福富町は、福富町仲通、福富町東通、福富町西通の三つの町から構成されています。

歴史

福富町の歴史は、江戸時代にまで遡ります。元々は久良岐郡吉田新田の一部であり、勇吉新田、加島新田と呼ばれていました。1870年（明治3年）に福富町として起立し、1928年（昭和3年）に現在の三町に分立しました。町内には清正公を祀る常清寺があり、その参道は現在もメインストリートとして清正公通りと呼ばれています。

太平洋戦争以前は、福富町は普通の商工地区でした。しかし、戦争により焼け野原となり、戦後は進駐軍に接収され、かまぼこ兵舎が多数建設されました。この状態が1952年（昭和27年）まで続いたため、町の発展が大きく阻害されました。接収解除後は、1960年頃から飲食店や繁華街として賑わいを見せるようになりました。しかし、1966年（昭和41年）に「トルコ風呂（現在のソープランド）」が「営業禁止除外区域」に指定されたことで、関内地区にあった風俗店が福富町に流れ込み、性風俗産業が急速に発展しました。1983年時点で、営業許可を得たソープランドが24軒、キャバレーが9店、バーが38店あり、横浜市内でもっとも風俗店の多い地域となりました。

近年では、店舗経営者の高齢化や後継者不足から、店舗の賃貸が進み、朝鮮系の経営者が増え始めました。1988年頃から朝鮮系の店が増え、最盛期よりは減少したものの、2014年時点でも22軒の朝鮮料理店や食品店が存在します。

2010年代には、違法駐車や違法な客引きが問題となりました。しかし、一方で韓人会と町内会が協力し、「コリアタウン化構想」を掲げ、月に一度の街頭清掃活動などを実施しています。2022年（令和4年）には、神奈川県が福富町仲通、福富町西通、福富町東通を県暴力団排除条例に基づき、暴力団排除特別強化地域に指定しました。

世帯数と人口

2024年（令和6年）3月31日現在の横浜市の発表によると、福富町の世帯数と人口は以下の通りです。

（データは省略）

人口の変遷

国勢調査による人口の推移は以下の通りです。

（データは省略）

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移は以下の通りです。

（データは省略）

学区

市立小・中学校に通う場合の学区は以下の通りです（2023年4月時点）。

（データは省略）

事業所

2021年現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りです。

（データは省略）

事業所数の変遷

経済センサスによる事業所数の推移は以下の通りです。

（データは省略）

従業員数の変遷

経済センサスによる従業員数の推移は以下の通りです。

（データは省略）

その他

日本郵便

福富町の集配を担当する郵便局と郵便番号は以下の通りです。

（データは省略）

警察

町内の警察の管轄区域は以下の通りです。

（データは省略）

関連項目

風俗街
黄金町
曙町 (横浜市)

脚注

（省略）

外部リンク

横浜市中区役所

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