福山自動車時計博物館

福山自動車時計博物館

福山自動車時計博物館（英: Fukuyama Auto & Clock Museum）は、広島県福山市に位置し、地域の文化を豊かにする登録博物館です。1989年に開館し、以来、多くの自動車愛好者に支持されてきました。この博物館は、特に自動車と時計をテーマにした展示が特徴で、訪れる人々に独自の体験を提供することを目的としています。

博物館は、公益財団法人能宗文化財団によって運営されており、創設者の能宗孝氏が1966年から収集したコレクションを基にしています。彼は地元の企業経営者で、自動車や時計に対する情熱をもとにこの博物館を設立しました。入場者は「乗って、見て、触れて、写真も撮れる」という体験を通じて、より深く自動車文化を感じることができます。

展示内容

展示物としては、クラシックカーを中心に、掛け時計や置き時計、さらには小型飛行機や蝋人形など多岐にわたります。福山自動車時計博物館の魅力の一つは、訪問者が展示物を自由に撮影できる点です。また、一部の車両では車内に乗り込むことも可能で、他の博物館にはないインタラクティブな体験ができます。

保存されている自動車の多くは自走可能であり、特に商用車やバスなど、一般的には注目されにくい生活車両が多数収蔵されています。特に価値あるコレクションには、役目を終えた古典消防車も含まれています。これらの車両は、貴重な映画作品にも出演し、様々なメディアでその存在感を放っています。博物館の送迎車としても、実際の旧型ボンネットバスが使用されています。

さらに、博物館のスタッフは高度な自動車再生技術を有しており、廃車状態にあった古い車両を修復し、ナンバープレートを取得できるコンディションに戻すことができます。これにより、数多くの自動車が新たな命を吹き込まれています。

アクセスと利用情報

開館時間は毎日9:00から18:00まで。福山駅北口から徒歩12分、タクシーではおおよそ5分の立地にあります。また、バスを利用する場合は、福山駅南口からの向陽循環線が便利です。入場料金は大人900円、中高生600円、小人300円で、各種割引も用意されています。

収蔵品の一部

博物館には、乗用車やオートバイ、商用車、さらには多くのバスが収蔵されています。代表的な車両には、プジョー・203Aやトヨペットクラウン、ダットサンスポーツなどがあります。また、九七式側車付自動二輪車くろがね号などのバイクも展示されています。

バスのコレクションには、古いボンネットバスや日野BA14、トヨタFB100などが含まれ、レストア待ちのバスも多数保管されています。時計に関しても、多様な種類が揃い、特に枕時計やからくり時計などが訪問者を楽しませています。加えて、蝋人形や南極観測隊の雪上車も展示され、その内容は多岐にわたります。

この博物館は、関連する映画に多くの車両が登場しており「黒い雨」や「ALWAYS 三丁目の夕日」などでその姿を確認できます。多彩な展示と体験を通じて、福山自動車時計博物館は訪れる全ての人々に忘れられない思い出を提供し続けています。

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