福岡・山口ライナー

福岡・山口ライナーの概要



福岡・山口ライナーは、福岡県福岡市と山口県の山陽小野田市、宇部市、山口市を結ぶ高速バス路線です。この路線は、2001年に山陽自動車道宇部下関線が開通した際に開設されました。それ以前は、国鉄バスや西日本鉄道（西鉄）によって運行されていた関門急行線が存在しましたが、1977年に廃止されており、事実上この路線はその復活ともいえます。また、JR九州バスにとっては1994年に運行が終了したサザンクロス博多号以来、7年ぶりの本州行きの路線でした。

このバスは福岡市の中心部である天神を経由しますが、西鉄が運行していないため、西鉄が管理する天神のバスターミナルには停車せず、通りにあるバス停での乗降となります。西鉄との共同運行ではないため、JR九州バスが運行する唯一の天神経由の路線です。開通当初は山口市内と宇部市内の一部の市街地にのみ停車していましたが、需要の増加にともない停車地が増えており、その結果として所要時間も延びています。

運行形態



福岡・山口ライナーの運行事業者は中国JRバスで、2023年6月1日からは1日1往復のみの運行となり、JR九州バスは運行から撤退しました。バスは早朝に山口を出発し、午前中に福岡に到着するほか、夜に福岡を出発して深夜頃に山口に戻るというスケジュールになっています。過去には1日に8往復の運行があった他、深夜便も存在していましたが、現在は1往復に集約されています。なお、福岡側の予約発券や運行サポート業務は、JR九州バスが引き続き担当しています。

全席予約制となっており、座席の確保が必要です。また、宇部新川駅では宇部市営バスのターミナルに乗り入れ、同駅内の市営バス新川営業所ではこの路線の予約発券も行っています。

停車停留所と運行経路



福岡・山口ライナーの主要な停車地は以下の通りです。福岡県内および山口県内の利用はそれぞれの県をまたぐ利用が必要です。


途中、周防灘PAおよび古賀SAで約10分の休憩が設けられています。

これまでの歴史



福岡・山口ライナーは2001年10月19日に運行を開始し、当初は1日4往復で予約制で運行していました。2005年に全席指定制に変更され、電話予約も可能になりました。その後、停車地や運行回数も増え、2008年にはダイヤ改正が行われ、新たな停車地が追加されました。

2016年からは運賃のキャンペーン割引が導入され、2023年まではさらなるダイヤ改正や運行形態の見直しが行われてきました。最近の運行状況では、コロナウィルスの影響により便数が減少しましたが、現在でも多くの利用者に支持されています。

車内設備とサービス



福岡・山口ライナーでは、ハイデッカーの4列シート（トイレなし、定員45名）を使用していますが、トイレ付きの車両で運行されることもあります。また、過去には2階建てバスが運行されていた時期もありました。

関連情報



福岡・山口ライナーに関連する情報は、JR九州バスや中国JRバスの公式ウェブサイト上で提供されています。高品質な移動手段として、多くの人々に愛され続けている路線です。

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