小郡道路

小郡道路（おごおりどうろ）

小郡道路は、山口県山口市鋳銭司から同市江崎に至る国道2号のバイパスであり、小郡バイパスとも呼ばれています。この道路は、山陽自動車道（広島岩国道路を含む）および山口宇部道路（嘉川IC - 宇部JCT間）とともに、高速道路ナンバリング「E2」が割り当てられています。

概要

小郡道路は、かつて交通渋滞が頻発していた旧小郡町市街地を迂回する目的で建設されました。1975年2月27日には、山口市陶（陶IC）から同市今坂（現在の山口市江崎）までの区間が暫定2車線で開通しました。その後、1990年3月31日までに全線が4車線（片側2車線）に拡幅され、陶IC - 嘉川IC間は自動車専用道路に指定されました。

当初、全線平面の道路として計画されていましたが、建設中に山陽新幹線の工事で発生する残土を有効活用できることになり、コスト削減のため全線を盛土による立体交差とする計画に変更されました。

小郡道路の完成に伴い、山口市陶 - 同市今坂（現在の山口市江崎）間で並行する従来の国道2号は、山口県道335号江崎陶線となりました。また、国道9号は当初、中領交差点から南本町交差点を経て従来の国道2号と重複する経路をとっていましたが、小郡道路の完成後、幸の橋交差点から現在の山口県道230号伊佐吉部山口線に入り、岡屋IC以西で小郡道路を経由するルートに変更されました。その後、小郡改良（山手バイパス）のバイパス区間が完成したため、小郡IC以西で小郡道路を経由する現在のルートとなっています。

2001年3月10日には、山陽自動車道宇部下関線の建設計画に伴い、山口南IC - 陶IC間が完成2車線で延伸されました。嘉川ICで接続する山口宇部道路（山口県道6号山口宇部線）と共に、山陽自動車道の本線と宇部下関線を接続する高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路に指定され、国土開発幹線自動車道の山陽自動車道の一部となりました。ただし、山口南IC - 宇部JCT間は高速自動車国道の路線を指定する政令で指定されていない予定路線区間となっています。

最高速度は70 km/hに制限されています。

路線データ

起点：山口県山口市鋳銭司
終点：山口県山口市江崎（国道2号〈国道9号と重複〉の現道と接続）
延長：
開通時：9.33 km
現在：11.5 km
規格：
専用部：第1種第3級
一般部：第3種第1級
設計速度：80 km/h
幅員：車道 20.5 m、側道 2.5 m×2
車線数：4車線（山口南IC - 陶ICは2車線）

歴史

1967年4月: 事業化。
1968年4月: 事業用地取得に着手。
1970年4月: 道路本体工事に着手。
1975年2月27日: 山口市陶 - 山口市今坂間が暫定2車線で開通。
1990年3月31日: 全線が4車線（片側2車線）に拡幅され、陶IC - 嘉川IC間が自動車専用道路に指定。
2001年3月10日: 山口南IC - 陶IC間を完成2車線で延伸。山口宇部道路と共に山陽自動車道に並行する一般国道自動車専用道路に指定。

インターチェンジなど

全区間が山口県山口市内に位置しています。

車線・最高速度

最高速度は70km/hです。

参考文献

中国地方整備局山口河川国道事務所 50年のあゆみ

関連項目

中国地方の道路一覧
日本のバイパス道路一覧

外部リンク

* 国土交通省中国地方整備局 山口河川国道事務所

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