福岡県立香住丘高等学校

福岡県立香住丘高等学校

福岡県福岡市東区香住ヶ丘一丁目に位置する福岡県立香住丘高等学校は、男女共学の公立高校です。正式名称は「ふくおかけんりつかすみがおかこうとうがっこう」と読みますが、地域では親しみを込めて「香住（かすみ）」の通称で呼ばれています。この学校は、1985年の開校以来、特色ある教育を展開し、多くの分野で活躍する人材を育成しています。

特色ある教育プログラム

香住丘高校は、福岡県内の公立高校として先駆けとなる英語コースを設置した学校として知られています。特に英語教育には力を入れており、2003年度から2005年度にかけては文部科学省よりスーパーイングリッシュランゲージハイスクール（SELHi）の指定を受け、英語教育の研究開発に取り組みました。

また、理数分野の教育にも熱心であり、かつてはスーパーサイエンスハイスクール（SSH）の指定を受けていました（※2021年度以降の入学生は対象外）。SSH指定は終了しましたが、科学分野における生徒たちの探究活動は活発であり、全国規模の科学大会等で優れた成績を収めるなど、理系教育の実績も豊富です。

学科・コース編成と学区

現在の教育体制は、多様な進路希望に応えるため、普通科、数理コミュニケーションコース、英語科の三つの学科・コースで構成されています。

普通科：一般コースでは、2年次より生徒の進路に応じて文系・理系に分かれます。学力に応じた習熟度別クラスも編成されています。
数理コミュニケーションコース：理数分野への深い探求を目指す生徒のためのコースで、より専門的な学習を行います。
英語科：高度な英語運用能力と国際感覚を身につけることを目標としています。

学区はコースごとに異なります。普通科一般コースは福岡県第四学区（福岡市東区、博多区の一部、糟屋郡、古賀市、福津市、宗像市など）が主対象です。数理コミュニケーションコースは福岡県全域からの入学が可能で、県内各地から生徒が集まります。英語科は福岡県第四学区に加え、第五学区、第六学区も含まれます。

沿革の概要

本校は1985年（昭和60年）に開校し、学校教育が始まりました。開校当初は普通科の中に一般コースと英語コースが設けられていました。教育内容の拡充に伴い、1994年（平成6年）には英語コースが独立した英語科となります。さらに、1998年（平成10年）には普通科の中に数理コミュニケーションコースが新設され、現在の学科・コース体制の基礎が築かれました。

制服の特徴

生徒が着用する制服は、男子が灰色のスラックスに詰襟の学生服（学ラン）です。女子の制服はセーラー服を採用しており、夏服は涼やかな白色、冬服は濃紺色の生地に群青色（青色）のラインとリボンが配されたデザインとなっています。

交通アクセス

学校への主な交通手段は以下の通りです。

鉄道: 西鉄貝塚線 西鉄香椎花園前駅、またはJR鹿児島本線 九産大前駅が最寄りです。
バス: 西鉄バスの香椎花園バス停や福岡女子大前バス停からもアクセスできます。

主な出身著名人

香住丘高等学校からは、様々な分野で活躍する多くの著名人が輩出されています。

MISIA（歌手）
末次 由紀（漫画家）
柳澤 武（名城大学法学部教授）
佐久間 奈緒（バレリーナ）
長崎 真友子（フリーアナウンサー、実業家など）
北﨑 千香子（鹿児島放送アナウンサー）
近藤 奈央（気象予報士、元アナウンサーなど）
辰見 鴻之介（プロ野球選手）
永田 崇人（舞台俳優）
* 平野 綾菜（フリーアナウンサー）

「香住」は、多様な教育プログラムと活発な課外活動を通じて、生徒たちの個性と能力を伸ばす学び舎として、地域社会に貢献しています。

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