福岡県道73号直方水巻線

福岡県道73号直方水巻線は、福岡県直方市から遠賀郡水巻町に至る、全長18.2kmの主要地方道です。この路線は、直方市下境の境橋西交差点を起点とし、遠賀川東岸の堤防沿いを南下、水巻町猪熊8丁目の御牧大橋東交差点が終点となっています。

路線の特徴

この県道は、遠賀川の東岸に沿って走っており、西岸を通る福岡県道27号直方芦屋線とほぼ並行しています。1980年代末までは、道幅が狭くセンターラインがない区間が多く存在しましたが、1990年代以降に改良工事が進められ、北九州市八幡西区の一部を除き、ほぼ全線が2車線に整備されました。

歴史

1993年5月11日に、建設省によって主要地方道に指定されました。これにより、道路の整備が促進され、地域住民の生活に欠かせない道路としての役割が確立されました。

道路状況

北九州市八幡西区楠橋の山陽新幹線高架下付近に一部1.5車線区間が残りますが、それ以外は片側1車線の堤防道路です。沿線には中間市役所があり、地域の行政を支える役割も担っています。

北九鞍手夢大橋

北九州市八幡西区楠橋地区では、「都市計画道路八幡鞍手線」として建設された北九鞍手夢大橋が、2015年3月29日に開通しました。これにより、これまで橋で直結されていなかった鞍手郡鞍手町小牧地区と結ばれ、中島橋や遠賀橋における交通渋滞の緩和に貢献しています。この橋は、遠賀川を跨ぎ、地域間の移動をスムーズにする重要な役割を果たしています。

重複区間

福岡県道419号夏吉直方線との重複区間（直方市下境の境橋東交差点から東勘六橋交差点まで）があります。

通過する自治体

この路線は以下の自治体を通過します。

直方市
北九州市（八幡西区）
鞍手郡鞍手町
中間市
遠賀郡水巻町

主な交差道路

起点：福岡県道22号田川直方線
終点：福岡県道26号北九州芦屋線

鉄道との交差

筑豊電気鉄道線、山陽新幹線、筑豊本線、鹿児島本線と交差します。

沿線施設

沿線には以下の施設があります。

彦山川
ハローワーク直方
大和青藍高等学校日の出校舎
直方市立直方第二中学校
北九州市立長崎街道木屋瀬宿記念館
北九州市楠橋ポンプ場
中間市消防署
遠賀川水源地ポンプ室（世界遺産）
中間市役所
中間市立中間小学校
伊佐座取水場

道路施設

主な橋梁として、境橋（彦山川）、感田橋（尺岳川）、笹尾川橋（笹尾川）、弁天橋（黒川）、そして北九鞍手夢大橋（遠賀川）があります。

この県道は、地域の生活道路としてだけでなく、産業や観光においても重要な役割を果たしており、沿線住民の生活を支える動脈として機能しています。

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