福岡貨物ターミナル駅

福岡貨物ターミナル駅の概要

福岡貨物ターミナル駅（ふくおかかもつターミナルえき）は、日本貨物鉄道（JR貨物）が運営する重要な貨物駅で、福岡県福岡市東区に位置しています。この駅は鹿児島本線の貨物支線である博多臨港線の終着駅であり、地域の鉄道貨物輸送の拠点となっています。

歴史

1975年3月10日、国鉄の駅として開業した福岡貨物ターミナル駅は、1987年に発生した国鉄の分割民営化に伴い、JR貨物の駅となりました。1995年には福岡機関区を統合し、福岡総合鉄道部が設置されるなど、駅機能の強化が図られました。また、2011年には鹿児島本線の貨物輸送力を強化する工事が完了し、1,300トン列車の運行を開始しました。

駅構造

駅は地上に位置しており、コンテナホームは3面で構成され、島式ホームが2面と単式ホームが1面存在します。これらのホームは5本の荷役線に接続しています。福岡貨物ターミナルの北側には、コンテナの検修庫や、貨車の検修が行える施設が配置されています。駅構内には営業所であるJR貨物九州北部支店も備えています。

取扱貨物の種類

福岡貨物ターミナル駅では、さまざまな鉄道コンテナ貨物を取り扱っています。12ftコンテナ、20ftや30ftの大型コンテナ、さらには20ftおよび40ftの海上コンテナも含まれています。また、産業廃棄物や特別産業廃棄物に関する取扱許可も取得しており、幅広いニーズに応えることができるのが特徴です。

貨物列車の運行

2014年の列車運行改正において、高速貨物列車が1日に21往復発着しており、臨時列車の設定も行われています。最も多く発車するのは上り列車で、東京貨物ターミナル駅や大阪、名古屋、新潟、仙台、札幌貨物ターミナルへの接続があります。なお、鹿児島本線を南に向かう貨車の多くは当駅を経由し、逆に本州方面に向かう貨物は直通列車によって輸送されます。

トラック集配エリア

福岡市を中心に、福岡県西部地域をトラック集配エリアとしています。このエリアには新福岡郵便局への郵便物の運搬も行われており、地域の物流において重要な役割を果たしています。

その他の情報

この駅からは名古屋貨物ターミナル駅まで「福山レールエクスプレス号」が、また西濃運輸の「カンガルーライナーNF64」が運行されています。駅周辺には日本通運などの運送会社が集まる地域が広がっています。

交通アクセス

福岡貨物ターミナル駅は博多港箱崎埠頭の近くに位置し、便利な干潮地にあります。周辺には福岡高速道路や国道3号線が通っており、交通の便も良好です。最寄りの駅は貝塚駅や箱崎九大前駅で、運送施設や営業所も多く存在しています。

福岡貨物ターミナル駅は、その地理的な優位性から地域の経済活性化に寄与し続けています。

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