福岡駅

福岡駅の概要

福岡駅（ふくおかえき）は、富山県高岡市福岡町下蓑に所在する、あいの風とやま鉄道の駅です。2015年以降、この駅はあいの風とやま鉄道に属しており、それ以前は西日本旅客鉄道（JR西日本）の北陸本線の駅でした。特に注目すべきは、この駅名が九州の福岡市とは無関係である点です。開業当初の所在地である西礪波郡福岡町に由来していますが、訪問者の中には駅名を誤解して福岡市を訪れるケースも多く見受けられました。

この駅は「中部の駅百選」に選ばれており、地域の重要な交通拠点となっています。駅名の混乱は、特に外国人留学生の訪問時に顕著に表れたため、地域の観光においても注意が必要です。JRグループにおいては、福岡駅という名前の駅はもはや存在しないため、歴史的意味も含めて特異な地位を持っています。

歴史

開業と初期の変更

福岡駅は1898年11月1日に官設鉄道の北陸線の一部として開業されました。その後、1908年には跨線橋が設置され、周辺の交通がさらに便利になりました。そして、1909年には正式に北陸本線に編入され、多くの利用者に支えられてきました。

1919年には電灯が設置され、1928年には電話設備も導入されました。1939年には福岡電信取扱所が構内に設立されましたが、電報配達業務は行われないという制約がありました。

複線化と営業範囲の変遷

1956年から1962年にかけて、駅の複線化が進められ、1964年に交流電化が行われました。その後、1980年代には営業範囲の見直しが行われ、特に荷物扱いや貨物取扱を順次廃止していきました。1987年には国鉄の分割民営化が始まり、福岡駅も西日本旅客鉄道及び日本貨物鉄道に移管されました。

2000年には、観光物産館を併設した新しい駅舎が完成し、地域住民や観光客からのアクセスがより快適になりました。

現在の状況

2015年には北陸新幹線が金沢延伸で開業、その影響によりあいの風とやま鉄道が新たにこの駅の運営を担うことになりました。また同年、みどりの窓口が閉店したことにより、駅のサービス提供体制が変わりました。

現行の駅構造は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線を持つ地上駅です。駅舎は観光案内所や物産館、図書館分室なども併設されており、地域の中心的な役割を果たしています。利用者は、跨線橋を利用して駅舎から他のホームへアクセスできます。

利用状況

福岡駅の2020年度の一日平均乗車人員は約830人でした。この数字からも、地域住民にとって欠かせない交通の要所であることがわかります。さらに、駅の周辺には南側に約3,000本の桜並木がある岸渡川の堤があり、花見の名所としても知られています。周辺には観光地も点在し、鉄道機器の製造工場やクラシックカメラの博物館など魅力的なスポットが点在しています。これにより、福岡駅は地域の経済や観光にも貢献しています。

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