福島おりね

福島おりね(1958年8月7日生まれ)さんは、宮城県気仙沼市出身、新潟県育ちの女性声優、音響監督、そして漫画家です。株式会社ウォーターオリオンの代表取締役を務めるなど、多岐にわたる才能を発揮しています。

声優としての活動では、81プロデュースに所属した後、2004年に独立。自身の芸能事務所であるウォーターオリオンを設立し、代表取締役兼プロデューサーとして、配信番組やイベントの企画・制作にも携わっています。

音響監督としては「福島央俐音」名義も使用。代表的な作品として、人気ゲームシリーズ『龍が如く』1、2作目、『ダンガンロンパ』シリーズ全作品でキャスティングと音響監督を担当しました。その手腕は高く評価されており、ゲーム業界に大きな貢献を果たしています。

漫画家としては、秋田書店の「第1回プリンセスまんが賞」でデビュー。NTTドコモのマンガ小冊子にも継続して作品を寄稿するなど、漫画家としての活動も並行して行っていました。

幅広い活動の中で、福島さんは数多くのアニメ作品にも出演しています。代表的な作品として、『それいけ!アンパンマン』シリーズ(クマ太、兄モナカ、はくさいくんなど多数役)、『ポケットモンスター』(イミテ役)などがあり、長年に渡り視聴者を楽しませています。また、『おまかせスクラッパーズ』、『超くせになりそう』、『ヤンボウ ニンボウ トンボウ』、『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』、『頭文字D』など、様々なジャンルのアニメ作品に携わっており、その演技力は高く評価されています。

OVA作品にも多数出演しており、『ハーロック・サーガ ニーベルングの指環』、『サンゴの海と王子』、『まんがビデオ 墓場鬼太郎』、『アーリーレインズ』など、幅広い作品でその演技力を披露しています。劇場アニメでは、『それいけ!アンパンマン』シリーズの他、『ねむれ思い子 空のしとねに』にも出演しています。

ゲーム作品では、声優としての活動に加え、『龍が如く』シリーズや『ダンガンロンパ』シリーズの音響監督も務めています。他にも、『シェンムー』、『サイキックフォース2012』、『ロードモナーク -新・ガイア王国記-』、『VANQUISH』、『The Wonderful 101』など、多くのゲーム作品に参加し、作品の世界観を彩る上で重要な役割を果たしています。

吹き替え作品では、映画『素晴らしき日』『マーズ・アタック！』、ドラマ『ER緊急救命室』『アリー my Love』など、数多くの作品で高い演技力を発揮。アニメでは『ローリー・ポーリー・オーリー』の吹き替えにも参加しています。

デジタルコミックでも活躍しており、『死ニガミ少女とスマホ神』、『ラブコメと怪獣退治の不文律』などに声を当てています。

舞台にも出演経験があり、『煙が目にしみる』、『オールウェイズ』、『飛べ!京浜ドラキュラ』、『V・S・O・P安楽兵舎』などに出演。オーディオブックの朗読でも活躍しています。

名前の「おりね」は旧暦の七夕生まれであることから、織姫の「おり」から名付けられたそうです。

福島おりねさんは、声優、音響監督、漫画家と、様々な分野で活躍する稀有な存在です。その幅広い才能と経験は、これからも多くの作品に活かされていくことでしょう。

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