福島コミュニティ放送

福島コミュニティ放送株式会社 (FMポコ)

福島コミュニティ放送株式会社は、福島県福島市を中心とした地域でFM放送を提供している特定地上基幹放送事業者です。愛称の「FMポコ」は、「パセオ通り」、「置賜町」、「コミュニティ」、「オンエアー」の頭文字から名付けられ、地域に根ざした情報を届けるコミュニティ放送局として親しまれています。

概要

福島市に本社を持つこの放送局は、地域密着型の番組制作を特徴とし、市内の様々な業種のパーソナリティによる自主制作番組が中心です。特に、生放送の番組については公式YouTubeチャンネルでスタジオの様子を中継しており、リスナーは画面を通じてその雰囲気を楽しむことができます。また、自主制作番組以外の時間帯では、J-WAVEの音楽番組を放送しており、多様なコンテンツを提供しています。

スタジオはパセナカミッセの1階に位置しており、ガラス張りの設計になっているため、生放送中は直接観覧することができるユニークな特徴を持っています。過去には地域のサッカー実況中継が人気を博し、地元密着の放送スタイルが多くのリスナーの支持を得ていました。

沿革

福島コミュニティ放送は1996年に開局以来、地域の情報を伝える役割を担ってきました。2010年には送信所を信夫山に移設し、その後もさまざまな試みを重ねています。2011年3月には、東日本大震災を受けて臨時災害放送局を設置し、地域の防災情報を伝える重要な役割も果たしました。

以降、2012年からはインターネットでの聴取も可能となり、様々な番組も追加されるなど、放送内容の充実を図っています。2021年には25周年を迎え、特別番組の生放送が行われており、毎年の開局周年祭も恒例となっています。

主な番組

現在、FMポコでは多様な番組が放送されています。中でも、平日朝の『あさラジ☆762』は非常に人気があり、地域の情報やイベントを紹介する内容が特徴です。また、午後の『みんなのラジオ～FUKUSHIMA TOWN VOICE～』は、地域の声を直接伝える番組として高い評価を得ています。

さらに、パーソナリティによるバラエティ番組や、特定機関との協力企画なども展開されており、リスナーに楽しみを提供しています。特定の曜日には、著名なバンドメンバーの参加による音楽番組も放送され、地域の音楽シーンを盛り上げる存在となっています。

放送エリアと聴取方法

FMポコの放送エリアは福島市を中心に、伊達市や桑折町、国見町に広がっていますが、各地域によって受信状態が異なることもあります。特に飯坂地域では受信状況が悪化することがありますが、インターネットを通じて聴取できるため、地域外のリスナーにも利用されています。

フリーペーパー

さらに、FMポコは地域の情報を伝えるフリーペーパー「Fennel」を発行しており、美味しいお店や健康情報など多様な内容が盛り込まれていますが、2018年に休刊となりました。これは地域の声を反映し続ける重要な活動の一環でした。

結論

福島コミュニティ放送株式会社は、地域に根ざし、リスナーとの密接な関係を大切にしながら、多様な番組や情報発信をおこなっています。今後も福島市及びその周辺地域において、愛され続ける放送局であり続けることが期待されます。

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