福島県立ふくしま医療センターこころの杜

福島県立ふくしま医療センターこころの杜

福島県立ふくしま医療センターこころの杜は、福島県の西白河郡矢吹町に位置する精神科病院です。この医療機関は、2022年10月7日まで「福島県立矢吹病院」として診療を行っていましたが、新たに名称が変更され、現代的な設備と医療体制を導入しました。福島県内で唯一の公立精神科病院として、多くの患者に外来診療を提供しており、矢吹町のみならず、郡山市、須賀川市、白河市など幅広い地域からの患者が訪れています。

沿革

この医療センターは、1955年に「福島県立矢吹精神病院」として開設され、その後数十年に渡って様々な医療プログラムとサービスを充実させてきました。1963年には「基準看護2類」の実施が承認され、1974年には精神科医療における作業療法が始まりました。1975年からは、入院患者を対象とした歯科診療も行われるようになりました。1991年からは精神科デイケアも開始され、地域社会への医療提供がさらに広がりました。

病床数や看護体制は幾度となく見直され、2000年には公益財団法人日本医療機能評価機構による評価も受け、精神科Aの認定を取得しています。特に、訪問看護サービスが導入されたことにより、患者への支援が手厚くなり、通院が難しい状況にある方への医療が可能となりました。

新しい医療センターへの移転は、2022年に実施され、長年使用されていた旧病院から的新設された施設へと一新されました。新病院の建設が開始されたのは2020年で、2022年9月には竣工し、正式に開院しました。移転によって、最新の医療設備が整い、より広範な患者ニーズに対応できるようになりました。

診療科と医療サービス

ふくしま医療センターこころの杜では、精神科、内科、児童思春期外来を含む多様な診療科が設置されています。また、精神通院医療を含むさまざまな指定を受けた医療機関として、生活保護法指定医療機関や医療観察法に基づく医療提供も行っています。特に、児童思春期外来では、成長におけるメンタルヘルスに関する問題に特化した支援を行っており、地域の子どもたちの健康をサポートしています。

交通アクセス

交通の便も良好で、JR東日本の東北本線矢吹駅から徒歩約20分の距離に位置しています。また、送迎バスの運行もあり、高齢者や通院が困難な方でも徒歩以外の方法でアクセス可能です。自家用車の場合は、あぶくま高原道路から矢吹インターチェンジを通ることでアクセスでき、国道4号や福島県道55号を経由すれば10分程度で到着します。

施設内外には、患者が快適に過ごせる環境が整えられており、地域社会とのつながりを大切にしながら、今後も医療サービスの向上を目指しています。2024年春には外構工事が完了し、さらなる発展が期待されています。

もう一度検索