福島県道20号いわき上三坂小野線

福島県道20号いわき上三坂小野線

福島県道20号いわき上三坂小野線は、福島県いわき市から田村郡小野町に至る、全長71.7kmの主要地方道です。この道路は、地域住民の生活を支える重要な役割を担っており、歴史的な変遷を経て現在の路線網が形成されました。

概要

この県道は、いわき市平地区から植田地区にかけては、かつての国道6号の一部であったため、「旧ロッコク」という愛称で親しまれています。植田地区から先の山間部では、入遠野川に沿って進むルートとなっています。

路線データ

全長: 71.7 km
起点: いわき市平字十五町目（国道399号交点）
終点: 田村郡小野町小野新町

歴史

この道路は、数々の変遷を経て現在の形に至っています。

1964年12月28日：主要地方道勿来小野線として指定。
1971年6月26日：主要地方道いわき上三坂小野線として指定。
1972年6月9日：福島県によって県道路線に認定。
1974年11月12日：一部区間が国道349号に指定され、重複区間となる。
1993年5月11日：主要地方道に再指定。
2018年4月1日：国道6号現道区間が県管理に移管され、一部区間が当路線に編入。

路線状況

重複区間

この県道は、以下の路線と重複する区間があります。

福島県道66号小名浜小野線（いわき市）
福島県道56号常磐勿来線（いわき市植田町）
福島県道14号いわき石川線（いわき市遠野町）
福島県道135号三株下市萱小川線（いわき市三和町）
国道349号（いわき市三和町 - 田村郡小野町）
福島県道286号鴇子夏井停車場線（田村郡小野町）

道路施設

橋梁

尼子橋: いわき市内の新川に架かる橋。
下船尾橋: 全長74m、幅員15m。1994年竣工。藤原川を渡り、上下線両側に歩道が設置されています。
岩崎橋: 全長19.7m、幅員7m。1956年竣工。岩崎川を渡り、歩道が後に追加されました。
泉橋: 釜戸川に架かる橋。
志富川橋: 渋川に架かる橋。1972年竣工の側道橋があります。
関場橋: 山田川を渡る橋。

トンネル

泉トンネル: 全長234m。2007年竣工。旧トンネルの老朽化に伴い、断面を拡大して新設されました。対面通行を維持したまま断面拡大を行う工法が採用され、全建賞を受賞しました。
遠野トンネル: 全長1030m。1997年竣工。遠野工区の一部として建設され、交通の利便性向上に貢献しています。照明灯を半減させる実験が行われたこともあります。

異常気象時通行規制区間

いわき市植田町林内から同市植田町本町1丁目の区間は、冠水の危険があるため、時間雨量30mmで通行止めとなります。

地理

通過する自治体

いわき市
石川郡古殿町
田村郡小野町

交差する道路

この県道は、以下の道路と交差します。

国道399号（起点）
国道49号
福島県道66号小名浜小野線
福島県道14号いわき石川線
福島県道48号江名常磐線
福島県道15号小名浜四倉線
福島県道240号釜戸小名浜線
福島県道239号泉岩間植田線
福島県道10号日立いわき線
福島県道56号常磐勿来線
福島県道105号旅人勿来線
福島県道135号三株下市萱小川線
国道349号
福島県道358号川前停車場上三坂線
福島県道286号鴇子夏井停車場線
福島県道13号小野田母神線
福島県道19号船引大越小野線（終点）

沿線にある施設

この県道沿いには、以下の施設があります。

いわき市労働福祉会館
平中央自動車学校
いわき中央警察署
いわき市医療センター
福島労災病院
内郷郵便局
JR東日本常磐線・内郷駅
内郷図書館
いわき市役所 内郷支所
国土交通省東北運輸局福島運輸支局いわき自動車検査登録事務所
いわき市石炭・化石館
JR東日本常磐線・湯本駅
いわき市消防本部常磐消防署
いわき中央警察署 常磐分庁舎
フレスポいわき泉町
金山公園

脚注

この道路に関する情報は、国土交通省や福島県の道路に関する資料に基づいています。

関連項目

福島県の県道一覧

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