福島県道377号八溝山線

福島県道377号八溝山線は、福島県東白川郡棚倉町に位置する一般県道であり、八溝山の麓から棚倉町へと繋がる全長13.595kmの道のりです。起点となるのは、棚倉町戸中字那須道（栃木県大田原市との県境、八溝林道交点ロータリー）であり、終点は棚倉町大梅字段河内です。1985年1月4日に路線認定され、その全線が実延長として供用されています。

この県道は、久慈川水系の中ノ沢、および久慈川の上流部に沿って走り、八溝山地と棚倉町を結ぶ役割を担っています。県道として指定される以前は、中ノ沢林道として利用されていました。

道路施設として特筆すべきは大沢橋です。この橋は全長15.2m、幅員3.4mで、1956年に竣工しました。棚倉町大梅字入梅平に位置し、一級水系である久慈川を渡ります。この橋は、地域の交通を支える重要な構造物となっています。

また、この路線には冬季交通不能区間が存在します。具体的には、棚倉町戸中字那須道国有林から棚倉町大梅字久慈川国有林にかけての10.5kmの区間が、冬季間は閉鎖されます。これは、積雪や路面凍結による安全確保のためです。

県道377号線が通過する自治体は、福島県東白川郡棚倉町のみです。この路線は、地域住民の生活を支えるとともに、観光客にとっても奥久慈県立自然公園へのアクセスを提供する重要な役割を果たしています。

沿線には、奥久慈県立自然公園が広がっており、豊かな自然を満喫できます。また、久慈川や中ノ沢といった水辺の風景も楽しむことができます。終点では福島県道60号黒磯棚倉線と接続しています。

沿線情報

奥久慈県立自然公園
久慈川
中ノ沢

交差する道路

福島県道60号黒磯棚倉線（終点）

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