福田えり

福田えり：輝き続ける舞台女優の軌跡

福田えり（1983年生まれ）は、日本の舞台を代表する実力派女優の一人です。大阪府池田市出身で、現在はジャンクションに所属しています。姉がアルゼンチンのタンゴダンサーだった影響もあり、幼少期から宝塚歌劇団の公演を鑑賞し、華やかな舞台の世界に憧れて育ちました。

17歳、進学を機に宝塚歌劇団への受験を決意。レッスンに励みましたが、最初の受験では第一次審査で不合格。翌年も最終審査まで進みましたが、惜しくも夢は叶いませんでした。しかし、舞台への情熱を諦めきれなかった彼女は、浪人生活を経て、大阪芸術大学に入学。演劇の道を歩むことを選びました。

大学在学中、23歳の時にユニバーサル・スタジオ・ジャパンのショー・アトラクション『ウィケッド』のオーディションに合格。立ち上げメンバーとして抜擢され、在学中に舞台に立つという異例の経歴を歩みます。大学の学科長である浜畑賢吉氏の理解とサポートにより、大学生活と舞台活動を両立。大学最後の1年間は『ウィケッド』のアンサンブルとして出演しながら学業に励み、舞台経験を積みました。

USJでの『ウィケッド』出演後、東京へ拠点を移し、本格的な女優としてのキャリアをスタートさせます。坂本昌行主演の『ALL SHOOK UP』などに出演後、2013年の『ミス・サイゴン』への出演が転機となります。その後、数々の著名な舞台作品に出演。幅広い役柄に挑戦し、高い演技力で観客を魅了し続けています。

彼女の出演作は多岐に渡り、ミュージカル、ストレートプレイ問わず、数多くの作品で重要な役を演じてきました。代表的な出演作品には、『グリース』、『TITANIC the musical』、『COCO』、『ファニーガール』、『ZORRO THE MUSICAL』、『モンティ・パイソンのスパマロット』、『エニシング・ゴーズ』、『フル・モンティ』、『エリザベート』、『ダンス オブ ヴァンパイア』、『フランケンシュタイン』、『モーツァルト！』、『サムシング・ロッテン！』、『ペテン師と詐欺師』、『ファントム』、『プロデューサーズ』、『BARNUM』、『SHOWTIME』、『ジーザス・クライスト＝スーパースター in コンサート』、『フィスト・オブ・ノーススター～北斗の拳～』、『カーテンズ』、『THE BOY FROM OZ』、『シュレック・ザ・ミュージカル』、『天使にラブ・ソングを～シスターアクト～』などがあります。近年では、『テラヤマ・キャバレー』、『モンパルナスの奇跡〜孤高の画家モディリアーニ〜』、『天保十二年のシェイクスピア』、『スクールアイドルミュージカル』といった作品にも出演予定。

福田えりは、宝塚受験の挫折を経験しながらも、自身の才能と努力、そして周りの人々の支えによって、舞台女優として確固たる地位を築きました。その輝かしい経歴と情熱的な演技は、多くの観客を感動させ、これからも日本の演劇界を牽引していく存在となるでしょう。彼女の今後の活躍に期待が高まります。

もう一度検索