秀村欣二

秀村欣二

秀村欣二（ひでむら きんじ、1912年6月19日 - 1997年4月8日）は、日本の西洋史学者であり、特に古代ローマ史を専門としていました。東京大学教養学部名誉[[教授]]の肩書きを持ち、日本の西洋史研究に大きく貢献しました。

経歴

1912年、秀村欣二は福岡県福岡市で生まれました。彼は旧制福岡中学（現在の福岡県立福岡高校）と旧制福岡高等学校を経て、東京帝国大学文学部西洋史学科に進学しました。1936年に東京帝国大学を卒業後、研究者としての道を歩み始めました。

長年にわたり東京大学教養学部教授として教鞭を執り、多くの学生を指導しました。1973年に東京大学を定年退官し、名誉[[教授]]となりました。退官後も研究活動を続け、青山学院大学文学部教授として教壇に立ち、1984年に退職するまで後進の育成に尽力しました。

受賞・栄典

1985年には、長年の学術的な功績が認められ、叙勲三等、旭日中綬章を受章しました。

家族・親族

秀村欣二の弟である秀村選三もまた、日本社会経済史の研究者として著名であり、九州大学名誉[[教授]]を務めました。

著書

秀村欣二は、数多くの著書を執筆し、西洋史研究の発展に貢献しました。彼の著作は、古代ローマ史に関する深い知識と洞察に満ちており、多くの研究者や学生に影響を与えました。

主要な著書

『秀村欣二選集』(全5巻) キリスト教図書出版社 2002-2008
『あなたの世界史 文明の起りと古代の世界』学生社新書'>[三上次男]]・関野雄共編、[[学生社] 1961
『ギリシヤとローマ』(世界の歴史 2) 村川堅太郎共編、中央公論社 1961
『世界人名小辞典』編、学生社 1962
『地中海の文明』(世界の歴史 2) 三浦一郎共著、集英社 1968
『標準世界史辞典』三上次男共編、吉川弘文館 1968

その他多数

翻訳

秀村欣二は、西洋の歴史に関する重要な文献の翻訳も手がけました。彼の翻訳は、原著のニュアンスを忠実に伝えつつ、日本語として読みやすいように工夫されており、日本の西洋史研究に大きく貢献しました。

『ヒルティ著作集 11 永遠の平和』カール・ヒルティ著、荒井献共訳、白水社 1959
『ローマ帝国の興亡、歴史物語』(少年少女世界の歴史 2)ギボン著・ヘロドトス著、秀村編訳、あかね書房 1961
『ヘレニズム：一つの文明の歴史』アーノルド・J・トインビー著、清永昭次共訳、紀伊国屋書店 1961
『聖アウグスティヌス 古代キリスト教最大の神学者』(世界を創った人びと 4) 編訳、平凡社 1979

その他多数


秀村欣二の業績は、日本の西洋史研究における重要な礎となっており、彼の研究は今日でも多くの研究者によって参照されています。

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