関野雄

関野雄（せきの たけし）

関野雄（1915年6月14日 - 2003年7月23日）は、日本の著名な考古学者、東洋史学者であり、東京大学名誉教授を務めました。

経歴

1915年、東京に生まれた関野雄は、東京帝国大学文学部で東洋史を専攻し、1939年に卒業しました。その後、北京に留学し、研究を深めました。1941年に帰国後、東京大学文学部の助手に採用され、研究者としてのキャリアをスタートさせます。1943年には応召により一時中断されましたが、1946年に復員し、研究活動を再開しました。

戦後の活動

戦後は東亜考古学会研究員として勤務する傍ら、再び東京大学文学部の助手として教鞭を執りました。1949年には法政大学助教授に就任し、1950年には教授に昇格しました。1951年、東京大学東洋文化研究所助教授に転じ、研究に専念します。1957年には、学位論文『半瓦当の研究』を東京大学に提出し、文学博士の学位を取得しました。同年、日本[[考古学協会]]と毎日新聞社の共同主催による戦後初の考古学者訪中団に参加し、中国の考古学研究の現状を視察しました。1964年には同研究所教授に昇格、1967年からは東京大学文学部教授に配置換えとなりました。1976年に東京大学を定年退官し、名誉教授となりました。退官後もお茶の水女子大学教授として教鞭をとり、1981年に定年を迎えました。その後、法政大学教授として再び教壇に立ち、1986年に定年退任しました。

学界においては、日本考古学会会長を務めるなど、考古学研究の発展に大きく貢献しました。2003年に逝去。

家族・親族

関野雄は、著名な学者一家に生まれました。

父：関野貞（建築史・美術史・考古学者）
兄：関野克（建築史学者）

著作

関野雄は、数多くの著作や編著を通じて、考古学、東洋史研究の成果を広く社会に伝えました。

著書

(省略)

共編著

『眼で見る古代の世界』三上次男・秀村欣二共編 学生社 1956
『館址 東北地方における集落址の研究』江上波夫・桜井清彦共編著 東京大学出版会 1958
『東アジア 第1 先史時代』(世界考古学大系 5) 平凡社 1960
『あなたの世界史 文明の起りと古代の世界』三上次男・秀村欣二共編 学生社新書 1961
『中国 第1 先史－唐』(講談社版世界美術 18) 講談社 1966
『中国の美術Ⅰ』(グランド世界美術 5) 長谷部楽爾共編 講談社 1978

翻訳

『長沙馬王堆一号漢墓』湖南省博物館・中国科学院考古研究所編平凡社 1976

参考文献

* 東大東洋文化研究所総覧

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