秋山久三

秋山久三

秋山久三は、1891年（明治24年）1月25日に奈良県で生まれ、1982年（昭和57年）8月2日に心筋梗塞のため東京都練馬区の自宅で亡くなった、日本の陸軍軍人です。最終階級は陸軍少将で、騎兵科の将校としてそのキャリアを築きました。特に、最後の陸軍[[騎兵学校]]長を務めたことで知られています。

軍歴

1913年（大正2年）5月、陸軍士官学校（25期）を卒業し、同年12月に騎兵少尉に任官されました。その後、着実に昇進を重ね、1930年（昭和5年）8月には騎兵少佐に、1936年（昭和11年）3月には騎兵中佐へと進みました。その間、1934年（昭和9年）8月には騎兵第7連隊長に就任するなど、部隊指揮官としての経験も積んでいます。また、1936年（昭和11年）1月からは陸軍[[騎兵学校]]教官兼同校研究部部員として、後進の育成にも携わりました。

1939年（昭和14年）8月には騎兵大佐に昇進し、騎兵第15連隊長に就任。その後、1940年（昭和15年）3月に軍馬補充部付、1941年（昭和16年）3月には陸軍兵器本廠付と、軍内部の要職を歴任しました。

1942年（昭和17年）8月には、日中戦争に出征し、捜索第39連隊長として宜昌に駐屯しました。戦況が激化する中、1943年（昭和18年）6月に騎兵学校付となり、1944年（昭和19年）12月には陸軍[[騎兵学校]]長という要職に就任しました。1945年（昭和20年）6月には陸軍少将に進みましたが、その直後に終戦を迎えました。戦後、1947年（昭和22年）11月28日には公職追放の仮指定を受けています。

戦後

戦後は、タカラベルモントの専務として実業家としての道を歩みました。1982年（昭和57年）8月2日、心筋梗塞により自宅で亡くなりました。

まとめ

秋山久三は、騎兵科の将校として、また陸軍[[騎兵学校]]長として、日本の陸軍の歴史に名を残しました。その生涯は、軍人としての活躍だけでなく、戦後の実業家としての活動も含む、多岐にわたるものでした。

参考資料

福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
『現代物故者事典 1980〜1982』日外アソシエーツ、1983年。
外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
陸軍省編『陸軍現役将校同相当官実役停年名簿 昭和11年9月1日調』偕行社、1936年。

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