秋山皓太

秋山 皓太

秋山 皓太（あきやま こうた）は、1996年12月29日生まれ、新潟県上越市出身の日本のプロバスケットボール選手です。主にシューティングガードとスモールフォワードのポジションを担い、B3リーグに所属する立川ダイスでプレーしています。

経歴

秋山は故郷である新潟県上越市で育ち、小学生の頃からバスケットボールを始めました。上越教育大学附属中学校で基礎を磨いた後、全国でも指折りの強豪として知られる新発田市立本丸中学校へ転校。ここでは、U-16男子日本代表アドバイザリーコーチを務めた富樫英樹氏の指導を受け、選手として大きく飛躍しました。中学3年時にはチームの全国中学校バスケットボール大会優勝に貢献し、自身もU-16日本代表候補に選出され、一躍将来を嘱望されるプレーヤーとなりました。

高校は、U-16日本代表候補選出時のアシスタントコーチであった井手口孝氏が指導する福岡第一高等学校に進学。ここでも全国レベルの舞台で活躍し、3年時には全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会（ウインターカップ）に出場。U-18日本代表候補にも選ばれるなど、学生バスケットボール界で確固たる実績を築き上げました。

高校卒業後はバスケットボールの強豪、東海大学へ進みます。大学では、全日本大学バスケットボール選手権大会（インカレ）において、2年次に準優勝、4年次にはチームの優勝を経験。レギュラーとして常にコートに立っていたわけではありませんが、主にセカンドユニットとして、勝利に貢献する役割を果たしました。大学在学中の2019年2月には、特別指定選手としてBリーグの金沢武士団に加入し、プロの雰囲気に触れる貴重な機会を得ました。

プロキャリア

大学を卒業した2019年、秋山はB1リーグの横浜ビー・コルセアーズと正式に契約を結び、プロバスケットボール選手としてのキャリアを本格的にスタートさせました。横浜では2シーズンプレーし、初年度は40試合、翌シーズンは50試合に出場するなど、徐々に出場機会を増やし、チームのローテーションの一員として貢献しました。

2021年には京都ハンナリーズへ移籍しますが、シーズン開幕前の練習中に負傷し、インジュアリーリスト入り。残念ながら2021-22シーズンの公式戦に出場することは叶わず、シーズン終了後に退団が発表されました。度重なる試練に見舞われましたが、2022年からはB3リーグに新規参入する立川ダイスへ移籍。新たな環境で、再びコートでの活躍を目指し、チームの中心選手としてプレーしています。

プレースタイルと人物

秋山選手は、自身のバスケットボールにおける最大の特長として、堅実なディフェンスとリバウンドを挙げています。シュートの調子が悪い日でも、守備面やリバウンドで貢献できることを自身の強みとして認識しており、チームにとって不可欠な存在です。インタビューではシュートも持ち味の一つだと語るなど、攻守両面での貢献を目指しています。また、試合中は感情をあまり表に出さない、内に秘めるタイプのプレーヤーです。

プライベートでは、特に熱中している趣味はなく、休日はインターネットで映画を観たり、友人と食事に出かけたりと、比較的静かに過ごすことを好むようです。ファッションにもあまり興味がなく、大学時代は私服を数えるほどしか持っていなかったというエピソードも。自身の性格については、あまり負けず嫌いではないと分析しており、競争環境においても他者と自分を比較するよりも、置かれた場所で自身の役割を考えるタイプでした。しかし、プロ選手として生きる上で、自身を積極的にアピールすることや、負けん気の重要性も感じ始めていると語っており、プロの世界での経験が彼自身の意識にも変化をもたらしていることがうかがえます。

彼の背番号にはそれぞれユニークな由来があります。金沢武士団時代の背番号「78」は、「七転び八起き」から取られたもので、不屈の精神を表しています。横浜ビー・コルセアーズ時代の背番号「22」は、横浜への移籍を人生における2回目の大きなターニングポイントと捉え、「2」という数字を使いたかったものの、他の選手が使用していたため「22」を選んだというエピソードがあります。

中学、高校、大学と常に全国の舞台で活躍し、プロの世界へ足を踏み入れた秋山皓太。怪我による苦難も乗り越え、立川ダイスで再起を図る彼の、今後の更なる活躍が期待されます。

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