秋田内陸縦貫鉄道AN-2000形気動車

秋田内陸縦貫鉄道AN-2000形気動車

秋田内陸縦貫鉄道AN-2000形気動車は、秋田内陸縦貫鉄道が保有する気動車です。2000年に、AN-8900形をベースとして新潟鐵工所で1両(AN-2001)が製造されました。この車両は、日本宝くじ協会からの寄贈車であり、「宝くじ号」という愛称で親しまれています。当初は団体専用車として運用されていました。

車両構造

車内は、2+2列の転換クロスシートが基本となっています。運転席後方には、お座敷として利用できるフリースペースが設けられており、カラオケ装置や冷蔵ショーケースが備えられています。また、天窓や車いす対応の洋式トイレも設置されており、快適な移動空間を提供しています。トイレ脇のロングシートは、カーテンで仕切ることも可能です。

電気笛としてメロディーホーンが搭載されており、運転台の右側に操作スイッチがあります。このメロディーホーンは、他の車両にはない特徴的な装備です。

2021年2月には、沿線にある縄文遺跡群をイメージした観光車両「秋田縄文号」に改造されました。車内には、沿線で出土した縄文土器や土偶などのイラストが飾られ、モニターやテーブルが新たに設置されました。運転席の後ろは展望席となっており、前面の景色を楽しむことができます。

運用

当初は団体専用車として運用されていたAN-2000形ですが、「秋田縄文号」への改造以降は、急行「もりよし」として運行されています。観光客だけでなく、地域住民の足としても活躍しています。

「秋田縄文号」へのリニューアルによって、沿線の魅力を発信する役割も担うようになりました。観光客にとって、移動時間自体が楽しい体験となるような工夫が凝らされています。

関連事項

* 秋田内陸縦貫鉄道AN-8900形気動車


AN-2000形は、宝くじの寄贈によって生まれた特別な車両であり、秋田内陸縦貫鉄道の観光振興に貢献しています。そのユニークな内装と外装は、多くの人々に愛されています。

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