秋田慎治

秋田慎治：日本を代表するジャズ・ピアニストの多彩なキャリア

秋田慎治（あきた しんじ）は、1972年9月13日生まれの日本のジャズ・ピアニスト、作曲家、編曲家です。奈良県で生まれ育ち、幼少期から音楽に親しみ、電子オルガンを始めるなど音楽への情熱を育んできました。高校卒業後にピアノを始め、その才能を開花させます。

1997年、24歳の若さでアメリカへ渡り、研鑽を積みます。中村照夫率いるRising Sun Bandに参加し、Victor Jones、Igal Michealといった実力派ミュージシャンたちと共演を重ね、演奏経験を蓄積。2000年に帰国後は、東京を拠点に本格的な音楽活動をスタートさせます。

帰国後間もない2001年には、Rising Sun Bandのアルバム『Red Shoes』をエイベックス・トラックスよりリリース。その後も精力的に活動し、2003年には椎名純平と篠原涼子のデュエット曲『Time of Gold』のプロデュースを手掛け、カナダドライのTV-CMに起用されるなど、その才能は広く認められるようになりました。

2004年には、シンガーソングライターの阿川泰子とのデュエット・アルバム『Tiara』をリリース。2005年には、TOKU、日野賢二、大槻英宣、小沼ようすけらと共にジャズグループ『TKY』を結成し、多様な音楽性を表現します。

秋田慎治の音楽活動は多岐に渡り、ソロ活動も盛んです。2006年には、初のリーダー・アルバム『moments in life』をポニーキャニオンよりリリースし、高い評価を獲得。2008年には初のソロピアノツアー『Colored Verses』を開催し、その卓越した演奏スキルと表現力に高い注目が集まりました。さらに、2010年には2ndアルバム『fiction』をリリースし、洋服の青山CM曲『prelude to eternal』も収録しました。

秋田慎治は、ソロ活動に加え、数多くのアーティストとの共演も積極的に行っています。TOKU、阿川泰子、マリーン、中本マリ、伊藤君子、畠山美由紀、今陽子、矢沢永吉、大野俊三、土岐英史など、ジャンルを超えた多彩なアーティストたちと共演し、彼の音楽性の幅広さが示されています。

その活動は音楽制作にとどまりません。2007年にはBS朝日ジャズ番組『Groovin' Jazz Night』のレギュラー司会者として出演、2016年にはTOKYO FMのジャズ番組『GINZA JAZZzzzz supported by 銀座三越』のパーソナリティも務めるなど、音楽を通じた発信にも力を入れています。

東日本大震災の際にはチャリティーライブを実施するなど社会貢献活動にも積極的に参加。高須クリニックのTV-CMにも出演するなど、多方面で活躍の場を広げました。2013年には初のソロピアノアルバム『CIRCLE』をリリースし、高須クリニックCM曲『Keep your mind high』を収録。2016年にはCDデビュー10周年記念アルバム『time - 10』、2018年には初のクリスマスアルバム『Dina Noel』をリリースするなど、常に進化を続ける姿を見せています。

2023年には、大阪パフォーマンスドール（OPD）のデビュー30周年記念新曲『ナツカ セツナ』の編曲を担当するなど、その活動は現在も継続中です。

秋田慎治は、ジャズを軸としながらも、様々なジャンルの音楽を取り込み、独自の音楽世界を構築してきた、まさに日本を代表するジャズ・ピアニストの一人です。ソロアルバム、デュエットアルバム、参加作品、CM音楽、ラジオパーソナリティと活動の幅は広く、今後の更なる活躍が期待されます。彼の音楽は、多くの人々の心を魅了し続け、日本のジャズシーンに大きな影響を与え続けています。

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