秋田町

徳島市秋田町：歴史と文化が交差する街

徳島県徳島市に位置する秋田町は、一丁目から六丁目までが存在する地区です。東富田地区に属し、歓楽街としての側面と、住宅地としての側面を併せ持つ多様な顔を持っています。2009年12月現在の調査では、人口は589人、世帯数は342世帯となっています。

歓楽街としての秋田町

秋田町一丁目・二丁目は、隣接する栄町や紺屋町と共に、徳島市を代表する歓楽街として知られています。「徳島の夜の街」と称されるこのエリアは、夜になると多くの人々で賑わいを見せます。ただし、秋田町という名称は、これらの隣接地域を含めた繁華街一帯を指す場合もあります。

一方で、秋田町三丁目から六丁目は、住宅や商店が多く、落ち着いた雰囲気が漂います。歓楽街としてのイメージが強い秋田町ですが、三丁目以北は生活感あふれるエリアとなっています。

遊廓の歴史

秋田町は、かつて遊廓が残る街でもありました。明治初年、阿波藩主・蜂須賀氏が徳島城から局長家を移し、遊女家を許可したことが始まりとされています。この遊廓は、秋田町の歴史を語る上で欠かせない要素の一つです。

歴史的変遷

秋田町は、元々富田浦町の一部でしたが、昭和16年に現在の町名となりました。江戸時代には、淡路町通や裏淡路町と呼ばれていました。昭和16年の大徳島市地図によると、当時の秋田町は道幅が狭く、雑貨店、飲食店、食料品店などの商店が軒を連ねていました。一丁目には、劇場・映画館の信富座があり、賑わいを見せていたことが伺えます。しかし、昭和20年の徳島大空襲により、甚大な被害を受けました。

現在の五丁目には、明治5年に名東県によって富田新地（後の南新地）に遊廓が設置されました。明治11年には、営業地域が同地と板野郡林崎村丸山の2箇所に限定され、公娼地となりました。その後、昭和33年に売春防止法が全面施行され、遊廓はその歴史に幕を閉じました。

交通

秋田町には、国道438号が通り、徳島バスや徳島市営バスのバス停（秋田町一丁目、秋田町三丁目、秋田町四丁目）が設置されています。公共交通機関を利用してのアクセスも比較的容易です。

施設

秋田町には、以下のような施設があります。

富田中央公園：映画『眉山』のロケーション記念プレートが設置されています。
キョーエイ：地域住民の生活を支えるスーパーマーケットです。
カラオケ館：カラオケを楽しむことができます。
ヤラカスシティホール：有限会社ヤラカスが運営する葬祭場です。
六右衛門グループ：飲食店などを展開しています。
メイドliveカフェにゃんにゃん：メイドカフェ＆LIVE劇場です。

秋田町は、歓楽街、住宅地、そして歴史的な遊廓の面影を残す街として、多様な魅力を持っています。徳島市を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

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