秋田県道2号大館十和田湖線

秋田県道2号大館十和田湖線：樹海ラインの魅力

秋田県道2号大館十和田湖線は、秋田県大館市を起点とし、鹿角郡小坂町を経由して鹿角市に至る主要地方道です。「樹海ライン」という愛称で広く知られ、沿線の豊かな自然景観が魅力となっています。

概要

起点は大館市長倉交差点で、国道7号と接続しています。そこから北上し、大館市街地を抜け、長木川に沿って東へ進みます。東北自動車道小坂IC入口交差点から小坂町中心部を通り、鹿角市十和田大湯で国道103号に合流します。大館市と十和田湖を結ぶ主要なルートであり、観光シーズンには多くの人々が利用します。

路線データ

総延長：46.211 km
実延長：46.171 km
起点：秋田県大館市大館（国道7号交点・長倉交差点）
終点：秋田県鹿角市十和田大湯（国道103号交点、発荷峠）

歴史

1954年：主要地方道 大館小坂線として認定
1972年：大館十和田湖線として認定
1990年：小坂IC供用開始
1993年：主要地方道 大館十和田湖線に再指定、「樹海ライン活用懇談会」発足
1998年：国道103号の経路変更に伴い、接続箇所が変更
2001年：雪沢大橋と雪沢トンネルが開通
2002年：小坂町小坂鉱山地区のバイパスが供用開始
2011年：雪沢大橋のケーブル破断により一時通行止め
2012年：雪沢大橋の補修完了、通行止め解除
2013年：豪雨により路面崩落が発生

路線状況

大館市街地から十和田湖へのアクセスルートとして、国道103号とともに重要な役割を担っています。国道103号が大きく迂回するのに対し、県道2号は比較的直線的なルートで結んでいます。小坂町から発荷峠にかけては、風雪よけドームや道の駅、展望台駐車場などの休憩施設も整備されており、快適なドライブが楽しめます。また、東北自動車道からのアクセスも容易であり、観光客にとって便利なルートとなっています。

2013年には秋田自動車道が並行して開通し、交通状況に変化が見られます。

重複区間

秋田県道21号大館停車場線（大館市御成町2丁目交点- 大館市有浦1丁目終点）

道路施設

大館大橋（長木川）
一ノ渡橋（長木川）
二ノ渡橋（長木川）
立石橋（長木川）：雪沢トンネルに連続
雪沢トンネル：253メートル、雪沢大橋へ連続
雪沢大橋：177.1メートル

沿線の観光スポット

沿線には、観光スポットが点在しています。

大館樹海ドーム：イベントやスポーツに利用される多目的ドーム
雪沢温泉：日帰り入浴も可能な温泉施設
康楽館（小坂町）：明治時代に建てられた芝居小屋で、国の重要文化財
小坂鉱山事務所（小坂町）：明治時代の洋風建築で、国の重要文化財
七滝（小坂町）：日本の滝百選に選ばれた名瀑
* 発荷峠（鹿角市）：十和田湖を一望できる展望台

また、かつて小坂製錬小坂鉄道が走っていた跡地も残っており、鉄道ファンにとっても興味深いエリアです。レールバイクなどの施設も整備され、観光資源として活用されています。

まとめ

秋田県道2号大館十和田湖線は、豊かな自然と歴史的な観光スポットを結ぶ魅力的な道路です。ドライブやツーリングで訪れる際には、ぜひ沿線の施設や景観を楽しんでみてください。

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