秋田県道69号本荘岩城線

秋田県道69号本荘岩城線（あきたけんどう69ごう ほんじょういわきせん）は、主要地方道に指定されている秋田県の県道で、秋田県由利本荘市内のみを通過し、同市を起終点としています。

路線の概要

この路線は、由利本荘市北の股において秋田県道49号本荘大内線と接続する地点から始まります。起点を離れると、最初は東方向へ、その後北東方向、さらに北西方向へと進行方向を変化させながら、豊かな自然に囲まれた山間部を縫うように進んでいきます。この区間を抜けると、JR羽越本線の羽後岩谷駅付近に至ります。道の駅おおうちが隣接するこのあたりでは、一時的に国道105号との重複区間に入り、その中で羽越本線と平面交差します。

国道との重複区間を終えると、道は再び単独区間となり、山間部にある折渡峠を越えていきます。この折渡峠付近は、沿道に約2kmにわたってアジサイが植栽されており、「あじさいロード」という通称で親しまれています。地元住民の方々によって丁寧に整備されているこの区間は、特に梅雨時期には美しい景観を楽しむことができます。

峠を越えた後は、羽越本線に沿う形で北上します。羽後亀田駅の手前まで進むと、右へ大きく向きを変え、岩城地区の中心部である亀田市街地へと入ります。そして、由利本荘市岩城亀田大町において、国道341号に合流する地点がこの路線の終点となります。

路線データ

秋田県が管理するこの主要地方道は、以下のデータが公表されています。

総延長: 24.448 km
実延長: 23.523 km
起点: 秋田県由利本荘市北の股字北の股9番1（秋田県道49号本荘大内線交点）
終点: 秋田県由利本荘市岩城亀田大町字肴町22番地先（国道341号交点）
未供用区間: 存在しません。

歴史

現在の秋田県道69号本荘岩城線は、かつて存在した二つの県道を統合して誕生しました。1993年（平成5年）5月11日、建設省（現在の国土交通省）は、当時の県道北ノ股岩谷線と県道岩谷岩城線を、主要地方道として指定する告示を行いました。これを受けて、翌1994年（平成6年）4月1日、これら二つの路線が統合され、「本荘岩城線」として秋田県の県道として正式に認定されました。

路線状況

重複区間:
国道105号: 由利本荘市大内三川字三川から由利本荘市岩谷麓までの約0.9kmの区間で重複しています。この重複区間では、秋田県道9号秋田雄和本荘線および秋田県道10号本荘西仙北角館線も国道105号と重複しており、本路線を含め複数の路線が一時的に同一の経路を通ります。
冬期閉鎖区間:
由利本荘市北の股にある起点付近から、由利本荘市二又までの区間は、毎年11月中旬から翌年の4月下旬にかけて冬期閉鎖となります。
交通不能区間:
この路線に交通不能区間はありません。

道路施設

沿線には、JR羽後岩谷駅に隣接して道の駅おおうちが設置されており、休憩や情報提供の拠点となっています。

地理

本路線の重要な地理的特徴として、折渡峠が挙げられます。この峠は、路線の中盤に位置し、景観の美しい「あじさいロード」として知られています。

沿線の主な施設

ルート沿いには、以下のような様々な施設や名所が存在します。

赤田の大仏（長谷寺）
折渡延命地蔵尊・折渡千体地蔵
JR東日本 羽越本線の各駅（羽後岩谷駅、折渡駅、羽後亀田駅）
亀田城
由利本荘市役所・大内総合支所

これらの施設は、路線の利用者が地域の歴史や文化に触れる機会を提供しています。

本路線は、由利本荘市内の山間部と平野部を結び、地域住民の生活や観光に貢献する重要な道路です。

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