秘密の扉から会いにきて

田村ゆかり「秘密の扉から会いにきて」

「秘密の扉から会いにきて」は、声優・歌手として活躍する田村ゆかりの24枚目のシングルです。2014年2月5日にキングレコードからリリースされました。

楽曲について

作詞は数々のヒット曲を手掛ける畑亜貴、作曲は太田雅友が担当。テレビアニメ『のうりん』のオープニングテーマとして使用されました。

田村ゆかりは、太田雅友と曲の方向性について打ち合わせをしたものの、具体的な指示は特に出さなかったそうです。完成した楽曲は、テンポが速く、聴いていると元気が出てくるような可愛らしい仕上がりとなっています。サビでは、前作「Fantastic future」と同様に、印象的なフレーズが繰り返されています。

歌詞に関しても、前作が分かりやすい内容だったことを踏まえ、畑亜貴にシンプルな表現を依頼したとのことです。

プロモーションビデオ

PVは、田園を舞台に、田村ゆかりがドレス姿でオープンカー（シボレー・インパラ）やスクーターに乗って走り回るという内容です。田村自身が堀江由衣の「Days」のような「走る」シーンに憧れていたことから、PVにこの要素が取り入れられました。しかし、実際に走ってみると体に負担がかかり、筋肉痛になったというエピソードも明かしています。

車やブランコに乗るシーンは、あえて昔ながらの映像を表現するために合成処理が施されています。また、車のドアに書かれた「17」という数字は、ジャケット撮影時と同じものだそうです。

カップリング曲

今作には、「レリーフのひとかけら」と「I DO 愛」という2曲のカップリング曲が収録されています。

これらの楽曲は、当初10thアルバム『螺旋の果実』に収録される予定でしたが、アルバム全体のバランスを考慮した結果、見送られました。しかし、今回のシングル制作にあたり、収録されることになりました。

「レリーフのひとかけら」は、人魚姫のように気持ちが伝わらない切なさを歌った、エモーショナルな楽曲です。アルバム制作時には、「ひとりあやとり」とどちらを収録するか悩んだそうです。

一方、「I DO 愛」は、かつて田村ゆかりの楽曲を手掛けていた柘植敏道が作曲した楽曲です。ニュー・ウェイヴ調で、一人称に「僕」を使うなど、フレッシュな内容に仕上がっています。レコーディングでは、「やんちゃな感じ」を意識して歌ったそうです。

チャート成績

オリコンチャートで週間〇位を獲得しました。

カバー

Pastel*Palettes［丸山彩（前島亜美）］がカバー。2022年4月30日にゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』に追加収録され、2023年5月31日発売のアルバム『Pastel à la mode』でCD初収録されました。

収録内容

1. 秘密の扉から会いにきて
2. レリーフのひとかけら
3. I DO 愛
4. 秘密の扉から会いにきて (off vocal ver.)
5. レリーフのひとかけら (off vocal ver.)
6. I DO 愛 (off vocal ver.)

参考文献

澄川龍一『アニカン』Vol.131（2014年2月号）、MG2、2014年1月22日。

外部リンク

キングレコードによる紹介ページ

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