稚内市立稚内東中学校

稚内市立稚内東中学校（わっかないしりつわっかないひがしちゅうがっこう）は、北海道の最北端に位置する稚内市、その中でも潮見五丁目に所在する公立の中学校です。地元住民からは親しみを込めて「東中（とんちゅう、ひがしちゅう）」という愛称で呼ばれています。

この学校の大きな特徴の一つは、同じ敷地内に建つ稚内市立稚内東小学校との物理的なつながりです。両校は屋根付きの渡り廊下を通じて結ばれており、天候に左右されることなく校舎間を行き来することが可能です。このような配置は、小学校と中学校間の連携を日常的に行う上で有利に働き、施設の一部を共有したり、児童生徒間の交流活動を促進したりするなど、小中連携教育やスムーズな接続を推進する環境を整えています。

稚内東中学校が学区とするのは、主に以下の地域です。稚内市立稚内東小学校の通学区域である潮見、栄、はまなす、大黒五丁目、萩見一・二丁目、末広三～五丁目といった地域に加え、稚内市立声問小学校区に属する声問地区も学区に含まれています。これらの地域は稚内市の市街地や近郊に広がり、多様な居住環境を持つ生徒たちが集まる学区を形成しています。

学校の規模を示す概況として、2023年11月6日現在のデータによると、全校生徒数は147名で、学級数は6クラスが開設されています。この生徒数および学級数から、比較的きめ細やかな教育が行われやすい中規模校としての特徴がうかがえます。教育活動を直接担う本務教員は19名が在籍しており、生徒一人ひとりに対する丁寧な指導を目指しています。また、学校運営全般を支える本務職員は3名が配置されています。学校給食も実施されており、生徒たちの健やかな成長を食育の面からもサポートしています。

稚内東中学校への交通アクセスは、公共交通機関を利用する場合、北海道旅客鉄道（JR北海道）宗谷本線の南稚内駅が最寄り駅の一つとなります。ただし、駅から学校まではやや距離があるため、多くの生徒や関係者は路線バスを利用するのが一般的です。南稚内駅前から運行されている宗谷バスの市内線に乗車し、「潮見5丁目」バス停で下車すると、学校はバス停からほど近い場所に位置しています。バスでの所要時間は約12分程度です。

稚内東中学校は、地域の中心的な教育機関として、学区の生徒たちの成長を育む役割を担っています。稚内という特性を持つ地域において、児童生徒が安全に通学し、豊かな学校生活を送れるよう、教育環境の整備や地域との連携に力を入れています。

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