種本直人

種本 直人

種本直人（たねもと なおと）は、1984年5月20日に神奈川県川崎市で生まれた日本の元ラグビーユニオン選手である。主にフォワードとして、フッカー（HO）およびプロップ（PR）のポジションを務めた。身長174cm、体重105kgという体格を誇り、ニックネームは「たくる」として知られていた。

幼少期から学生時代

ラグビーとの出会いは早く、6歳からこの競技を始めた。その才能は早くから開花し、國學院大學久我山高等学校在学時には、将来有望な選手として高校日本代表に選出される栄誉を得ている。高校卒業後、2003年に早稲田大学に進学し、名門・早稲田大学ラグビー蹴球部で研鑽を積んだ。大学時代には、今村雄太、菅野朋幸、曽我部佳憲、首藤甲子郎、茂木隼人、矢富勇毅といった、後に日本のラグビー界で活躍する多くの選手たちと同期としてプレーした。

社会人キャリア

早稲田大学を卒業した2007年、種本は狭山セコムラガッツ（当時トップイーストリーグ所属）に加入し、社会人選手としての第一歩を踏み出した。同年9月9日に行われたトップイーストリーグ11の開幕戦、秋田ノーザンブレッツラグビーフットボールクラブ戦に途中出場し、公式戦への初出場を記録した。

セコムラガッツでのプレーを経て、2009年にはNTTコミュニケーションズシャイニングアークス（後のNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安）に移籍した。ここではトップリーグという日本最高峰の舞台で長きにわたりプレーし、チームの主要メンバーとして活躍した。フッカーとプロップの両ポジションを高いレベルでこなすユーティリティ性は、チームにとって貴重な戦力となった。現役晩年には、地域代表レベルである関東代表にも選出されるなど、長年にわたる経験と実力が高く評価された。

引退

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスで10シーズンにわたってプレーした後、種本は2019年に同チームを退団した。これにより、選手としてのキャリアに一つの区切りをつけた。

フッカー（HO）はスクラム最前列中央に位置し、スクラムのプッシュをコントロールし、ラインアウトでボールを投入する重要な役割を担う。プロップ（PR）はフッカーの両脇に位置し、スクラムを支える最前列の選手であり、タイトヘッドプロップとルースヘッドプロップに分かれる。種本はこれらフォワードの要として、長きにわたり日本のラグビー界に貢献した。

関連項目

神奈川県出身の人物一覧
國學院大學久我山中学校・高等学校
早稲田大学ラグビー蹴球部
狭山セコムラガッツ
* NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安

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