稲田徹

稲田 徹 (いなだ てつ)

稲田徹は1972年7月1日生まれの日本の声優、ナレーター、そしてプロレスラーであり、東京都八王子市出身です。現在は青二プロダクションに所属しています。彼のキャリアは多岐にわたり、アニメ、テレビ番組、ゲームなど、さまざまなメディアで活躍しています。

経歴

彼は青二塾東京校の第14期を卒業し、声優を目指したきっかけは、ラジオバラエティ番組『コサキンDEワァオ!』のリスナーだったことです。特に、もりいくすおのモノマネを通じて、映像作品『空飛ぶモンティ・パイソン』に触れた経験が印象的です。この経験が彼に声優を志すきっかけを与えました。

活躍と特徴

稲田の音域はF - Gであり、2オクターブと2度の広がりを持っています。彼は多くのアニメ、ドラマCD、テレビゲームに声を提供する傍ら、ナレーターとしても幅広い経験を積んできました。特に「スーパーロボット大戦シリーズ」との関わりが深く、ファンとしても知られる彼は、『∀ガンダム』のハリー・オードを演じた際には、その情熱が実を結び、後にエルザム・V・ブランシュタイン（レーツェル・ファインシュメッカー）という役を得ることになりました。

スーパー戦隊シリーズでの役柄

「スーパー戦隊シリーズ」では、しばしば悪の怪人や幹部役として出演していますが、数少ないヒーロー役の中でも特に『特捜戦隊デカレンジャー』のデカマスター／ドギー・クルーガー役が際立っています。彼はデカマスターに非常に愛着を持ち、特注の帽子を作成したり、収録前に声を仕上げるために大声で歌を歌ったりするなど、役に対する真摯なアプローチが多くのファンに共感されています。その結果、最終回のアフレコでは、あまりの感情のこもった演技に号泣する一幕もありました。

また、『海賊戦隊ゴーカイジャー』や『魔進戦隊キラメイジャー』でも彼の声が活かされており、特にドギーを再現する際には、アフレコだけでなく現場見学にも参加することで、その演技にさらなる深みを加えています。

マーベル・シネマティック・ユニバースへの参加

最近の活動では、マーベル・シネマティック・ユニバース第26作である『エターナルズ』のギルガメッシュ役を日本語版で演じています。これにより、稲田はエンターテインメントの幅広いジャンルで注目を浴びています。

趣味と嗜好

稲田は、麦とろが好きな食べ物として挙げており、趣味でもあるドライブや格闘技観戦を通じて、プライベートでも多彩な楽しみを持っています。また、プロレスに対する愛情も強く、若い頃はプロレスラーを目指していた背景がありながらも、事故により断念。その後も、彼自身の声を生かしたキャラクターなど、プロレスに関わる作品にも特別な情熱を抱いて挑んでいます。

結論

稲田徹のエンターテインメントにおける存在感は非常に大きく、声優としての幅広い活動に加え、プロレスとも深い縁を持っています。彼の独自の才能と情熱は、これからの日本のエンターテインメント界においてもさらなる影響を与えることでしょう。

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