稲葉正凱

稲葉 正凱（いなば まさよし）

稲葉正凱は、1906年1月14日に生まれ、1963年1月31日に亡くなった昭和期の政治家で、華族の一員として知られています。彼は主に日本の貴族院で活動し、子爵議員としての役割を果たしました。

経歴

稲葉正凱は、子爵・稲葉正縄の次男として誕生しました。正縄の死後、彼は1919年4月21日に子爵を襲爵しました。学業においては、暁星中学校を卒業後、海外へ留学することに決め、イギリスでの生活を選択しました。彼は1930年にケンブリッジ大学セント・ジョンズ・カレッジを卒業し、国際的な視野を持つ人物へと成長しました。

帰国後の彼は、1935年から外務省文化事業部において嘱託として働き始め、その後も内閣情報局や大東亜省に関与しました。さらに、国際学友会の参与としても活動していました。彼はバンコクにある日泰文化会館で事業部長を務めるなど、国際的な文化活動に貢献しました。また、昭英建築事務所という企業を経営するなど、多彩な顔を持っていました。

彼の政治活動は1945年3月17日に始まりました。この日、貴族院の子爵議員補欠選挙に当選し、議会での役割を果たすこととなりました。彼は研究会に所属し、1947年5月2日に貴族院が廃止されるまでその任を続けました。その間、国の政界で一定の影響力を持ち続けました。

親族

稲葉正凱の家族もまた、特筆すべき人物が多いです。母は隆子（前田利鬯の長女）であり、妻は徳子（松平保男の二女）です。二人の間には、長女の笑子（八馬望の妻）と、二男の正輝がいます。このように、彼の家族は華族社会内でも知られた存在となっています。

墓所

稲葉正凱は、1963年に亡くなり、青山霊園に埋葬されています。彼の墓所は、彼の功績を偲ぶ場所として、多くの人々によって訪れています。

参考文献

彼の詳細な生涯や業績は、次の資料で確認することができます。人事興信所編『人事興信録』第14版（1943年）、『貴族院要覧（丙）』（1947年）、衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』（1990年）、そして霞会館華族家系大成編集委員会編纂の『平成新修旧華族家系大成』上巻（1996年）などが挙げられます。これらの文献は、稲葉正凱についての更なる理解を深めるために有用です。

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