稲里町 (長野市)

長野市稲里町について

長野市稲里町は、長野市の中央部に位置する地域で、その範囲は最狭義では稲里一丁目のみを指しますが、広義には旧稲里村の範囲に相当します。この地域は、長野市役所更北支所の管轄下にあり、面積は約4.18平方キロメートル、人口は約12,590人（2015年時点）です。

地理と交通

地域の北西には長野県道77号線（旧国道18号）、中央部には国道19号長野南バイパス、南部には国道18号篠ノ井バイパスが走り、交通の要所となっています。かつては農地が広がる地域でしたが、長野南バイパスの開通と土地区画整理事業により、郊外型ショッピングタウンへと変貌を遂げました。地名の由来は、1889年の合併時に「稲が豊かに実る里」という願いを込めて名付けられました。

歴史

稲里町の歴史は古く、中世には氷鉋郷が置かれていました。戦国時代には、川中島の戦いの影響を避けるための交渉が行われたという逸話も残っています。江戸時代には、上田藩と松代藩の領地が混在していました。明治時代に入り、1889年には中氷鉋村、下氷鉋村、田牧村が合併して稲里村が誕生しました。

その後、昭和の大合併を経て、1966年には長野市に編入。稲里村の地域は、稲里町中氷鉋、稲里町下氷鉋、稲里町田牧となりました。1970年代以降、町名整理や土地区画整理事業が進み、現在の街並みが形成されました。特に、1990年代以降は、商業施設の進出が著しく、市内有数のショッピングエリアとなっています。

各地区の特徴

• - 稲里: 住宅地が中心で、旧18号沿いには店舗が並びます。
• - 稲里町下氷鉋: 農村集落の風景が残る一方で、大規模スーパーセンターの出店により変化も進んでいます。
• - 稲里町田牧: 農地の中に住宅地が点在しています。
• - 稲里町中央: 商業施設が集積するショッピングタウンです。
• - 稲里町中氷鉋: 旧18号沿いに店舗や企業が多く、土地区画整理事業も進められています。
• - 下氷鉋: 幹線道路に囲まれた、区画整理された住宅地です。
• - 広田: 土地区画整理事業によって新たに生まれた住宅地です。

主な施設

稲里町には、多くの商業施設、学校、公共施設が存在します。商業施設としては、「綿半スーパーセンター稲里店」「ツルヤ長野南店」「西友南長野店」などがあります。教育施設としては、「長野市立下氷鉋小学校」「長野県長野南高等学校」「長野市立広徳中学校」があります。また、「氷鉋斗賣神社」などの歴史的な神社も存在します。

交通

アルピコ交通（川中島バス）や長野市循環型乗合タクシーが運行しており、地域内の移動手段として利用できます。また、高速バスの停留所も設置されており、都市部へのアクセスも可能です。


稲里町は、歴史と発展が共存する地域であり、今後の更なる発展が期待されます。

もう一度検索