積水化成品工業

積水化成品工業株式会社について

積水化成品工業株式会社は、世界的に有名な発泡樹脂の製造企業であり、特に発泡スチロール（EPS）で知られています。会社は1958年に設立され、その後長い歴史を持つ企業へと成長しました。親会社の積水化学工業に属し、積水グループの中核となっています。この他にも三和グループにも関与していますが、現時点でのみどり会には加盟しています。

企業沿革

積水化成品工業は1958年に大阪市で設立され、奈良県に最初の工場を開設しました。初期の業務は発泡性ポリスチレンビーズ及び塩ビ発泡に着手することで、1960年にはこのビーズの製造が開始され、さらには1962年に発泡ポリスチレンシートの生産が始まりました。年を追うごとに、新たな営業所や工場が設立され、68年には関東工場と天理工場での発泡ポリエチレンフォームの製造がスタートしました。

その後、1971年には東京証券取引所に上場し、1980年代には国内外に多数の工場を展開しました。1994年には技研化成株式会社を買収し、製品のラインナップをさらに充実させています。2000年代には、グローバル展開を推進し、アメリカやインドネシア、ヨーロッパにおける子会社を設立しました。2020年には、商号の英文表記を変更し、国際的な発展を示しました。

事業内容

積水化成品工業は、発泡プラスチックス、有機ポリマー微粒子、高分子ゲルの製造や加工を行っており、その多様な製品は建材、パッケージング、自動車産業などで幅広く利用されています。特に、発泡スチロールは軽量でありながら強度を持ち、食品の保冷や様々なパッケージに最適です。また、発泡ポリウレタンや発泡ポリエチレンといった製品も製造し、異なるニーズに応えることができる体制を整えています。

主要な施設

本社は大阪市にあり、東京本部は新宿区に位置しています。この他にも、奈良県に基礎研究所を保持しており、新素材や新技術の開発に取り組んでいます。同社は日本国内だけでなく、海外にも多くの関連会社を持ち、日本の発泡樹脂業界をリードしています。2020年3月末の時点で、国内外に合わせて49の関連会社が存在します。

結び

積水化成品工業株式会社は、発泡樹脂の分野において長い歴史を背景に持つ企業であり、積水グループやその他の関連企業とともにさらなる成長を目指しています。持続可能な社会を見据えた製品開発も進めており、今後の展開にも大いに期待が寄せられています。

もう一度検索