空とぶギロチン

『空とぶギロチン』（原題：血滴子、英題：The Flying Guillotine）は、1975年に香港で製作されたアクション映画です。日本では劇場公開されませんでしたが、2008年の香港レジェンド・シネマ・フェスティバルで上映された後、DVDが発売されました。本作最大の特徴は、暗殺者たちが使用する特殊な殺人兵器「空とぶギロチン（血滴子）」です。

この武器は、円盤状の刃物と鎖で構成されており、敵の首を狙って投げつけ、遠隔で斬首するという斬新なものでした。この武器のインパクトは非常に大きく、その後の武侠アクション映画に多大な影響を与えました。

例えば、『片腕カンフー対空とぶギロチン』（1976年）や『空飛ぶ十字剣』（1977年）といった、明らかに本作から着想を得たと思われる便乗作品が多数制作されました。また、本作の直接的な続編として、『続・空とぶギロチン 〜戦慄のダブル・ギロチン〜』（1977年）もティ・ロン主演で制作され、こちらも人気を博しました。さらに、2012年にはリブート映画『フライング・ギロチン』が制作されるなど、時代を超えて様々な形でリメイクされています。

本作のストーリーは、清朝の雍正帝（ようせいてい）が秘密裏に組織した暗殺部隊が、「空とぶギロチン」を駆使して敵対勢力を抹殺していくというものです。スピーディーで迫力満点のアクションシーンと、斬新な武器、そして個性的なキャラクターが織りなす物語は、観る者を魅了します。

主な登場人物
マー・トン：チェン・カンタイ
シン・カン：クー・フェン
シー：ウェイ・ホン
：リュウ・ウーチー
シェ：ワン・ユー
雍正帝：チアン・ヤン

スタッフ
監督：ホー・メンホア
脚本：ニー・クァン
撮影：ツォ・ワイケイ
編集：チアン・シンロン
音楽：ワン・フーリン
武術指導：シュウ・アルニウ
製作：ランメ・ショウ

本作は、香港アクション映画の歴史においても重要な作品であり、その影響力は計り知れません。「空とぶギロチン」という斬新な武器の登場、そして、それを駆使したアクションは、観る者に強烈な印象を与え、後世の映画製作者たちにも大きな影響を与えました。また、その独特な世界観とストーリーは、今なお多くのファンを魅了しています。

関連リンク
空とぶギロチン - allcinema
空とぶギロチン - KINENOTE
The Flying Guillotine - オールムービー（英語）
空とぶギロチン - IMDb（英語）
血滴子 (1975) - 香港影庫（中国語）

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