羽田空港第1・第2ターミナル駅

羽田空港第1・第2ターミナル駅：羽田空港アクセスの中枢

羽田空港第1・第2ターミナル駅は、東京都大田区羽田空港に位置する京浜急行電鉄空港線の駅です。駅番号はKK17で、京急電鉄の路線網の東端に位置します。同駅は、羽田空港の国際線ターミナルが開業した2010年10月21日に、それまでの「羽田空港駅」から「羽田空港国内線ターミナル駅」に改称されました。その後、2020年3月14日、羽田空港旅客ターミナルビルの名称変更に伴い、現在の駅名に改称されました。旅客案内では現在も「羽田空港」の名称が広く使用されています。

歴史：羽田空港の発展とともに

当駅は、京急空港線が羽田空港敷地に延伸された際に開業しました。開業当初は、羽田空港の国内線が第1ターミナルビルのみだったため、西口改札のみの営業でしたが、当初から第2ターミナルへの接続を見越した設計でした。東京湾岸道路建設の予定もあったため、道路建設前に工事を完了させる必要があり、空港線の第一期延伸工事と並行して、開削工法を用いて建設されました。

なお、京急電鉄には1956年から1991年まで「羽田空港駅」という駅が存在しましたが、これは現在の天空橋駅付近にありました。また、東京モノレール羽田空港線にも、1993年から2004年まで「羽田空港駅」がありました。2000年には、京急とモノレールの両方の「羽田空港駅」が関東の駅百選に選定されています。

年表：開業から現在まで

1989年12月18日: 羽田駅（現天空橋駅）- 当駅間の鉄道免許申請
1992年2月: 着工
1998年11月18日: 「羽田空港駅」として開業、エアポート快特・エアポート特急の運行開始
2000年: 関東の駅百選に選定
2004年12月1日: 東京国際空港第2旅客ターミナルビル供用開始に伴い東口改札開業
2005年11月18日: くるりの「赤い電車」を接近メロディとして採用
2010年10月21日: 羽田空港国際線ターミナル駅開業に伴い「羽田空港国内線ターミナル駅」に改称
2019年2月21日: ホームドア使用開始
2020年3月14日: 駅名を「羽田空港第1・第2ターミナル駅」に改称
2020年11月10日: ホームドアデジタルサイネージ使用開始
2022年8月8日: 引上線工事着手
2022年12月6日: 引上線工事の安全祈願祭実施

駅構造：地下駅と便利なアクセス

当駅は、8両編成対応の島式ホーム1面2線を有する地下駅です。首都高速道路湾岸線と国道357号の真下、第1・第2ターミナルビルのほぼ中間地点に位置し、東西に改札口があり、西口は第1ターミナル、東口は第2ターミナルに接続しています。両ターミナル間を結ぶ動く歩道付きの地下通路も備えています。地上には、ターミナルビルに直結しない地上出入口も東西に各1箇所あります。

第2ターミナル供用開始以降、改札口付近の柱の色分け（西口：赤、東口：青）で、ターミナルへの出口を分かりやすくする工夫がされています。また、空港線全列車で、到着時に改札口と航空会社ごとの発着ターミナルの案内放送が流れます。

接近メロディ：くるりの「赤い電車」

2005年から、京急電鉄のイメージソングであるくるりの「赤い電車」のアレンジバージョンが接近メロディとして使用されています。2008年には、アレンジが変更されていますが、くるりのメンバーである岸田繁氏による編曲です。

利用状況：京急線内で上位

2022年度の1日平均乗降人員は約89,728人で、京急線全72駅中5位と高い利用率を示しています。

駅周辺：空港関連施設が充実

駅周辺には、東京航空地方気象台、警視庁東京空港警察署、新東京郵便局羽田分室（一般窓口は羽田空港郵便局）、羽田空港第1・2駐車場、貨物ターミナル、東京モノレール羽田空港線各駅などがあります。また、首都高速道路湾岸線、国道357号、多数のバス路線も利用可能です。

運賃：乗り継ぎ客への配慮

当駅と羽田空港第3ターミナル駅間は通常有料ですが、国際線と国内線、または国際線同士の乗り継ぎ客は無料です。乗車には、乗り継ぎ便の航空券とパスポートを提示して「乗継乗車票」を発行してもらう必要があります。

隣の駅

* 羽田空港第3ターミナル駅

羽田空港第1・第2ターミナル駅は、羽田空港へのアクセスにおいて重要な役割を担う駅です。今後も、羽田空港の発展とともに、利用者の利便性向上に貢献していくことが期待されます。

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