窪寺伝吉

窪寺伝吉（くぼてら でんきち）

プロフィール

窪寺伝吉は、1895年11月23日に東京で生まれ、1965年8月18日に生涯を閉じた日本の政治家です。地方政治に深く関わり、東京都政の発展に貢献しました。

政治家としての経歴

1932年、窪寺は中野区会議員に初当選し、政治家としてのキャリアをスタートさせました。4年間区議を務めた後、同年6月には東京府会議員にも選出され、府政にも携わることになります。1942年には東京市会議員にも選ばれ、府と市、両方の議員を兼任しました。1943年6月、東京府と東京市の議員を退任（東京府議は3期、東京市議は1期）。同年9月、第1回東京都議会議員選挙で中野区選挙区から立候補し、都議会議員に初当選を果たしました。

都議会議員としては、財務委員長（1950年～1951年）、都議会自由党中正会幹事長（1952年～1953年）、東京都議会自由党政調会長（1953年～1954年）といった要職を歴任し、都政の中枢で活躍しました。1954年6月には、第10代東京都議会議長に就任。同時に全国都道府県議会議長会会長も務めるなど、地方政治のリーダーとしての地位を確立しました。1955年4月に都議会議長を退任した後も、各会計決算審査特別委員会委員長（1957年～1958年）、総務首都整備委員会委員長（1961年～1962年）として、引き続き都政に貢献しました。

しかし、1965年に発覚した都議会黒い霧事件の影響を受け、都議会が自主解散することになり、窪寺も都議会議員を辞任することになりました。同年8月18日に死去。

栄典

窪寺の功績を称え、1954年に藍綬褒章が授与されました。また、没後には従五位と勲四等旭日小綬章が贈られています。

まとめ

窪寺伝吉は、中野区議から東京都議会議長に至るまで、地方政治の発展に尽力した政治家でした。都議会黒い霧事件という不名誉な出来事もありましたが、その生涯は、地方自治の確立に貢献した人物として、記憶されるべきでしょう。

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