立佞武多の館

立佞武多の館

立佞武多の館は、青森県五所川原市にある文化施設で、五所川原立佞武多の展示・保管、そして美術展示ギャラリーでの美術展示を主な目的としています。

概要

五所川原市では、1996年（平成8年）に立佞武多行事が復活して以来、立佞武多をテーマに街の活性化を進めてきました。2000年（平成12年）の「五所川原市中心市街地活性化基本計画」で、立佞武多を製作し収納するための施設を建設することが決定。2002年（平成14年）に着工し、2004年（平成16年）に開館しました。立佞武多の製作は、館内3階の立佞武多製作所で行われています。

なお、老朽化のため2025年度（令和7年度）は休館が予定されており、2025年4月1日に着工、2026年6月30日に完成する予定です。

立佞武多展示室

立佞武多の大型ねぷたは、毎年新作1基が製造され、それが3年間使用されます。そのため、祭りでは常に3基のねぷたが出陣します（祭りではこのほかに町内・学校などで作られる中型・小型のねぷたも出陣し、総計18基ほどとなります）。立佞武多の館では、常に3基の大型ねぷた（当年制作、前年制作、前々年制作）が展示・保管されています。

展示室は1階から4階まで続く吹き抜け空間で、入館者は最初にエレベーターで4階まで上がり、ねぷたを観覧しながら展示室外周の回廊を通って1階まで降りる順路となっています。祭りの際には、この施設からねぷたが出陣するため、展示室の壁の一部は高さ23mに及ぶ可動壁となっており、展示室スロープの一部を跳ね上げることでねぷたの出入庫を可能にしています。立佞武多の館の建設前は、駅前に仮設小屋を建てて保管していました。

美術展示ギャラリー

2階には美術展示ギャラリーがあり、弘前市出身の日本画家、工藤甲人の『津軽の四季』をはじめ、伊藤正規、奈良岡正夫ら郷土ゆかりの作家の美術作品が常設展示されています。また、年に数回、企画展も開催されます。

各階の施設

1階：物産ホール『花しょうぶ』、多目的ホール、オープンカフェ『プラム』
3階：立佞武多製作所
4、5階：貸しスペース
5階：遊楽工房「かわらひわ」 - 郷土工芸の制作体験コーナー。津軽地方の玩具「金魚ねぷた」等の制作体験ができます。
6階：展望ラウンジ、レストラン『春楡』（はるにれ）

入館料・開館時間等

開館時間

立佞武多展示室
9:00-19:00（4月 - 9月）
9:00-17:00（10月 - 3月）
美術展示ギャラリー
9:00-19:00

休館日

1月1日
その他、美術展示ギャラリーの作品入れ替え日など臨時休館あり

入館料

立佞武多展示室
個人：大人600円、高校生450円、小中学生250円
団体：大人540円、高校生400円、小中学生220円
美術展示ギャラリー
個人：大人300円、高校生100円、小中学生100円
団体：大人240円、高校生90円、小中学生90円
セット料金
個人：大人800円、高校生500円、小中学生300円
団体：大人720円、高校生450円、小中学生270円

交通アクセス

JR五能線五所川原駅・津軽鉄道津軽五所川原駅より徒歩約5分
弘南バス「大町 立佞武多の館前」バス停下車
東北自動車道浪岡インターチェンジより車で約20分
津軽自動車道五所川原北インターチェンジより車で約10分

関連項目

五所川原立佞武多
山車会館

外部リンク

立佞武多の館
* 五所川原市観光情報局

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