立教女学院短期大学

立教女学院短期大学の概要

立教女学院短期大学（りっきょうじょがくいんたんきだいがく）は、東京都杉並区久我山に位置する、1967年に設立された日本の私立短期大学です。略称は「立短（りったん）」であり、2020年に廃止されるまで、長い歴史と伝統を誇っていました。この大学は、キリスト教の思想に基づく女子教育をさまざまな形で提供しており、特に英語教育に力を入れていました。

大学の設立と歴史

立教女学院短期大学の源流は1877年に設立された立教女学校に遡ります。聖公会の宣教師チャニング・ウィリアムズが設立したこの学校は、その後様々に発展し、1980年には立教女学校から立教高等女学校、さらには短期大学へと進化を遂げました。立教女学院創立90年を祝して、1967年に短期大学として開学され、特に英語科においては実用的な英語教育が重視されました。大学名の「聖マーガレット」は、スコットランドの聖マーガレット王妃に由来しています。

教育と研究

立教女学院短期大学では、開学以来英語教育が強化され、TOEICやTOEFL対策に特化したカリキュラムが展開されていました。英語科は後に現代コミュニケーション学科として改組されましたが、実用英語教育の方針は引き継がれました。また、中国語を学ぶ科目も開講され、国際的なコミュニケーションに力を入れていました。留学や編入学の支援も行われ、学生がさまざまな道に進むための基盤を築いていました。

学校の特色

立教女学院短期大学は、キリスト教の精神に基づく教育が特徴で、クリスマスなどの礼拝やイベントが頻繁に開催されていました。また、「アセンブリー・アワー」と呼ばれる、様々なイベントが行われる時間が設けられ、学生同士の親睦を深める機会も豊富でした。

2017年、18歳人口の減少を背景に2018年度以降の学生募集を停止することが決定され、2018年度をもって新たな学生募集は行われなくなりました。その後、2020年3月には閉校し、同年1月には文部科学省から廃止が正式に認可されました。

大学の沿革

立教女学院短期大学の沿革は豊かで、以下のような重要なハイライトがあります：

• - 1877年：立教女学校開校
• - 1908年：立教高等女学校に改称
• - 1967年：立教女学院短期大学開学（英語科設置）
• - 1984年：中学校教諭二級免許状の設置
• - 2013年：現代コミュニケーション学科設置
• - 2020年：閉学

卒業生と進路

多くの卒業生は、一般企業への就職が多く、名だたる企業にも就職しています。例えば、本田技研工業や全日本空輸、トヨタ自動車などが挙げられます。しかし、幼児教育科の学生の多くは、専攻科に進学し、保育士資格を取得することを目指していました。特に、英語科からは立教大学などへの編入学が多く、進路選択の幅広さが評価されていました。

施設と学生生活

立教女学院短期大学は、充実した施設を備えており、図書館には約120,000冊の書籍が所蔵されています。また、学内には食堂が設置されており、学生たちは日常的に食事を楽しむことができました。大学関係者や卒業生による「卒業生の会」も存在し、学園祭やイベントの運営に貢献していました。

以上が、立教女学院短期大学の概要と歴史、教育内容、特色についての概要です。この短期大学の閉校は多くの人々にとって残念な出来事でしたが、長い間にわたって女子教育に寄与してきたその功績は色あせることがありません。

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