立木勝

立木勝について

立木勝（たき まさる）は、1906年8月2日に生まれ、1987年4月13日に逝去した日本の政治家です。大分県知事を1971年から1979年までの2期8年間務め、その卓越した手腕で県政を大きく前進させました。彼は、官選時代を含めると第45・46代、公選のみでは第7・8代の大分県知事にあたります。

生い立ちと学歴

福岡県京都郡行橋町（現在の行橋市）で生まれ、大分県大分市坂ノ市を本籍地としていました。旧制大分中学校（現在の大分上野丘高校）を経て、旧制第三高等学校に進学。1931年には東京帝国大学法学部政治学科を卒業しました。

初期キャリア

大学卒業後は、東京市社会局や京城府の小林鉱業で勤務。終戦後には大分市役所に入り、1953年に大分県庁へ移りました。1955年、木下郁が大分県知事に当選すると、立木は総務部長に抜擢され、その後16年間にわたり総務部長、出納長、副知事として木下県政を支える重要な役割を担いました。

大分県知事としての業績

1971年、木下郁の引退に伴い、立木勝は大分県知事に初当選。2期8年の在任中、福祉・文化施設の充実と交通網の整備に力を注ぎました。

福祉・文化施設の充実

大分県県民の森の着工
大分医科大学の開学
大分県立芸術会館の開館
大洲総合運動公園の開場

これらの施設は県民の生活の質を向上させ、文化的な発展に大きく貢献しました。

交通網の整備

新大分空港の開港
日豊本線の電化
中津駅の高架化
国道10号金池バイパスの建設
国道217号臼津バイパスの建設
臼杵坂ノ市有料道路の建設

これらの交通インフラ整備は、県内の移動を円滑にし、経済活動の活性化にも繋がりました。

立木勝は、大分県の発展に不可欠な基盤を築き、県民の生活を豊かにした功績者として、その名は今も語り継がれています。

関連情報

大分県知事一覧（Wikipedia）
立木勝 ( たきまさる) 福祉と文化 - 大分歴史事典

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