章子内親王

章子内親王の生涯

章子内親王（しょうし/あきこないしんのう、1027年1月19日 - 1105年10月26日）は、第68代後一条天皇の第一皇女です。母である藤原道長の娘・中宮藤原威子の庇護の下で育ちました。彼女は第70代後冷泉天皇の中宮であり、院号は二条院（にじょういん）で知られています。妹には馨子内親王がいます。

幼少期と入内

万寿4年（1027年）に内親王として宣下され、その後も長元3年（1030年）には着袴の儀典を行い、准三宮及び一品に叙されました。しかし、長元9年（1036年）には両親を立て続けに失い、早くして孤児となります。勉学や礼儀作法は厳格に教育され、長暦元年（1037年）には12歳で親仁親王（後の後冷泉天皇）に入内しました。

後宮での生活

彼女は寛徳2年（1045年）に女御に昇進し、さらに永承元年（1046年）には中宮として冊立されます。治暦4年（1068年）には皇太后の称号を受け、その2日後に夫である後冷泉天皇が崩御しました。その後、延久元年（1069年）に落飾して太[[皇太后]]となり、長治2年（1105年）までその地位にあり続けました。

性格と影響力

幼少時代、両親から深い愛情を受けて育った章子内親王は、美しい容姿と温厚な性格で知られておりました。両親が亡くなった後は、母方の祖母である上東門院彰子の庇護の元で生活し、平安時代の宮廷において重要な役割を果たしました。彼女の周囲には複雑な権力闘争が存在していましたが、彼女はその中で冷静に自らの立場を保ちました。

道長の死後は、その子息たちの間で後宮の権力が波乱していたものの、章子内親王は母方の伯母の後見を受け続けました。道長一族の中でも彼女が選ばれたのは、当時の関白頼通の娘が幼かったためであるとも言われています。その後、頼通の娘である寛子が入内する際、章子内親王は中宮の座を維持したいという意志を示したと言われています。

後宮における穏やかな日々

後冷泉天皇が他の妃を重んじたことにも関わらず、章子内親王はこれに動じることはなく、搭載した人物として名声を保ちました。また、後冷泉天皇が崩御した際も、彼女は落飾して以降、安定した余生を送りました。皇后ではないとしても、彼女は女院の称号を得て、特異な地位に評価されましたが、院分は授受することはありませんでした。

なお、彼女と夫との間には子供がいないことは、さらなる注目を集める一因でした。

最期と葬儀

章子内親王は1105年に80年の生涯を閉じ、同じく父である後一条天皇と同じ陵に埋葬されました。彼女の陵墓は菩提樹院陵として知られ、京都府に位置しています。章子内親王の人生は、平安時代の皇族の中でも特異なものであり、彼女の持つ冷静さとやわらかさは今日においても評価されています。

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