端末機器の技術基準適合認定等に関する規則

端末機器の技術基準適合認定等に関する規則について

端末機器の技術基準適合認定等に関する規則（平成16年1月26日総務省令第15号）は、電気通信事業法に基づき、端末機器が技術基準に適合していることを認証する制度について定めた総務省令です。

規則の構成

この規則は、以下の章で構成されています。

第1章：総則
第2章：登録認定機関
第1節：技術基準適合認定
第2節：端末機器の設計についての認証
第3章：承認認定機関
第1節：技術基準適合認定
第2節：端末機器の設計についての認証
第4章：特定端末機器の技術基準適合自己確認
第5章：登録修理業者
第6章：雑則
附則

規則の概要

本規則は、電気通信事業法第53条に規定される端末設備に関して、電気通信事業法関係の技術基準に適合することを認証する制度、及びその認証を行う機関について定めています。

この制度は、以前の電波法令における特定無線設備に対する技術基準適合証明制度を、端末設備にも適用したものです。本規則に対応する総務省令として、特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則があります。

また、特定端末機器の登録修理業者についても規定しています。特別特定無線設備の登録修理業者については、登録修理業者規則で規定されています。

本規則は、制度の変遷に伴い名称が変更されてきました。

認証方法と実施機関

認証方法としては、以下の3つがあります。

1. 技術基準適合認定：端末機器が技術基準に適合していることを認定する。
2. 設計認証：端末機器の設計が技術基準に適合していることを認証する。
3. 技術基準適合自己確認：事業者が自ら技術基準への適合を確認する。

技術基準適合認定と設計認証を行う機関は、国内では登録認定機関、海外では承認認定機関です。詳細については、技術基準適合認定に関する項目を参照してください。

特定端末機器の種別

電気通信事業法第63条第1項に規定する特定端末機器は、本規則第3条第2項により、原則として全ての端末機器が対象となります。

表示

技術基準適合認定等を受けた機器には、以下の表示が義務付けられています。

技適マーク：本規則様式第7号または第14号に基づき表示。
認証の種類を示す記号と番号。

以前は機器の筐体への印刷やラベル貼付が必須でしたが、2010年4月以降はディスプレイ表示も認められています。詳細については、技適マークの表示に関する項目を参照してください。

登録修理業者の表示

登録修理業者が修理を行った際には、本規則様式第19号に基づいた表示が必要です。詳細については、登録修理業者の表示に関する項目を参照してください。

沿革

本規則は、制度の変遷に応じて、以下のように改正されてきました。

1985年（昭和60年）：
端末機器の技術基準適合認定に関する規則として制定（昭和60年郵政省令第29号）。
認定機関は[郵政大臣]]が指定し、[[電気通信端末機器審査協会]が指定された。
認証マークは、直径5mm以上の円形で右に〒を配したものが使用された。
1995年（平成7年）：
一部改正（平成7年郵政省令第27号）。
表示が技術基準適合証明のマーク（技適マーク）と同一になった。
1999年（平成11年）：
端末機器の技術基準適合認定及び設計についての認証に関する規則として全部改正（平成11年郵政省令第14号）。
電気通信事業法に端末機器の設計についての認証と承認審査機関の制度が新設されたことに伴う改正。
2004年（平成16年）：
端末機器の技術基準適合認定等に関する規則として全部改正（平成16年総務省令第15号）。
電気通信事業法で認定機関が指定制から登録制に変更、技術基準適合自己確認制度が新設されたことに伴う改正。
認定機関への新規参入が認められた。
技術基準適合自己確認番号の構成が定められた。
2010年（平成22年）：
一部改正（平成22年総務省令第59号）。
画面を有する機器への映像による表示が可能になった。
2015年（平成27年）：
一部改正（平成27年総務省令第9号）。
第5章が登録修理業者に関する規定となり、特定端末機器の登録修理業者について規定された。

関連項目

技術基準適合認定
技適マーク
登録修理業者

外部リンク

条文索引（端末機器の技術基準適合認定等に関する規則） - 情報通信法令wiki
* 端末機器に関する基準認証制度について - 総務省

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