竹之上次男

フリーアナウンサー 竹之上次男氏：園田・姫路競馬場の実況アナウンサーから飲食店経営へ

竹之上次男氏は、1970年生まれのフリーアナウンサーです。園田競馬場と姫路競馬場を拠点に、長年にわたり競馬実況アナウンサーとして活躍しました。

競馬実況アナウンサーとしてのキャリア

彼のキャリアは、兵庫県競馬組合の名物実況アナウンサーとして知られる吉田勝彦氏に師事したことから始まります。2000年代初頭から場内アナウンスを担当し、特にJRAとの交流競走の実況を数多く担当しました。吉田氏の引退後は、兵庫県競馬を代表するアナウンサーとして活躍し、その名を広く知らしめました。

競馬実況の傍ら、竹之上氏は多方面で才能を発揮しました。2005年から乗峯栄一氏主宰のエンタメ集団「DO IT!」に所属し、ラジオ関西の競馬番組への出演や、関西圏の中央競馬場で行われるイベントの司会を務めました。さらに、2018年から2019年にかけてはラジオNIKKEIの中央競馬実況中継の進行も担当するなど、活動は多岐に渡りました。

彼の競馬実況は、独特のテンポと表現力、そして熱のこもった語り口で多くのファンを魅了しました。特に印象的な実況として、「ビッグウルフ凄い脚、凄い脚ビッグウルフ、なんと差しきったゴールイン! …ビッグウルフは強い、武豊鮮やかでした。ジャズアップをあっさり交わしました」（2003年兵庫チャンピオンシップ）や「トップハンデは力の証!」（2008年摂津盃）などが挙げられます。また、「ゴールイン」の言い回しは、独特の早さで知られていました。

2020年以降の活動と引退

しかし、2020年からの新型コロナウイルス感染症流行を機に、状況は変化します。マスク着用などの感染予防ルールをめぐる組合との対立や、発言に対する苦情などが相次ぎました。2021年8月には、所属事務所であるダート・プロダクションから園田競馬場への出勤停止処分を受けます。そして、2022年1月末をもってダート・プロダクションを退職、同時に兵庫県競馬組合の場内実況からも引退しました。

兵庫県競馬組合側は、竹之上氏との間に直接的な雇用関係がないことから、組合として降板を求めた事実はないと説明しています。竹之上氏の抜けた実況陣には、元KBS京都アナウンサーの木村寿伸氏が加わりました。

引退後

現在、竹之上氏は「つぐおん家(ち)」という飲食店のオーナーとして活躍しています。競馬実況アナウンサーとしての経験を生かし、新たな道を切り開いています。彼の公式TwitterやYouTubeチャンネルでは、現在も彼の活動の様子を見ることができます。長年にわたり、競馬ファンに多くの感動と興奮を与え続けた竹之上氏の今後の活躍にも期待が高まります。

主な仕事

園田・姫路競馬場の中継：CS放送、スカイパーフェクTV!、ACCESS、インターネットライブ中継などに出演
園田競馬場・姫路競馬場の場内実況、パドック解説、表彰式、イベント司会
福山競馬場での実況（過去）
ラジオ関西『ラジオ関西パーフェクト競馬！』
京都競馬場・阪神競馬場のイベント司会
ラジオNIKKEI・中央競馬実況中継（2018年〜2019年）

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