竹内佑

竹内佑：演劇から小説まで、多方面で活躍するクリエイター

竹内佑氏は、1977年愛知県生まれの劇作家、演出家、小説家、そして俳優である。演劇集団「デス電所」の代表を務め、その活動は演劇界のみならず、お笑い界にも広く及ぶ。

演劇への情熱：デス電所と数々の受賞歴

高校時代から演劇に携わり、大学在学中の1998年には、同級生らと共に「デス電所」を結成。2000年には「CAMPUS CUP 2000」で最優秀賞を受賞し、早くからその才能を認められた。その後も精力的に活動し、2006年には『音速漂流歌劇団』で第13回OMS戯曲賞大賞を受賞。さらに、2011年には『空洞メディアクリエイター』で第55回岸田國士戯曲賞候補にノミネートされるなど、数々の賞に輝き、高い評価を受けている。デス電所での活動以外にも、新国立劇場やその他のプロデュース公演にも参加し、コント脚本や演出など、幅広い分野で才能を発揮している。2007年には精華演劇祭スペシャルで24ステージにも及ぶロングラン公演を成功させるなど、その勢いは衰えることを知らない。

広がる交友関係と多彩な活動

竹内氏の交友関係は演劇界にとどまらず、バッファロー吾郎、ザ・プラン9、野性爆弾、小籔千豊、天津など、多くのお笑い芸人との交流も深い。野性爆弾の川島邦裕氏を主演に迎えた公演なども行われている。

小説家としての成功：ライトノベルへの挑戦

演劇活動と並行して、竹内氏は小説家としても活躍している。2011年にはガガガ文庫よりライトノベル『最弱の支配者、とか。』を発表し、小説家デビューを果たした。その後も同文庫より複数の作品を発表し、ライトノベル作家としても成功を収めている。『キルぐみ』シリーズや『前略、殺し屋カフェで働くことになりました。』シリーズなど、独特の世界観とテンポの良いストーリーで多くの読者を魅了している。

多彩な作品群

竹内佑氏の作品リストは多岐に渡り、その才能の豊かさを物語っている。デス電所での作品はもちろんのこと、パルコ、RUP、NGKなど、様々なプロデュース公演への参加、さらにはFMシアターや映画への脚本提供など、活動は多様化している。脚本だけでなく演出も手掛けるなど、その創作活動は常に進化を続けている。

デス電所（作・演出）
『仔犬、大怪我』（2001年）
『音速漂流歌劇団』（2005年）
『夕景殺伐メロウ』（2006年）
『ヌンチャクトカレフ鉈鉄球』（2008年）
『丸ノ子ちゃんと電ノ子さん』（2010年）
『STRIKE BACK先輩』（2011年）
『ジョギリ婦人』（2012年）
『神様のいないシフト』（2012年）
『すこやかに遺棄る』（2017年）

その他の作品（脚本、演出など）
パルコプロデュース『49日後…』（2008年）
RUPプロデュース『御用牙』（2009年）
NGKプロデュース『彼女の愛した百鬼夜行』（2004年）
ネルケプランニングプロデュース『NECK』（2010年）
韻踏合組合『都市伝説』（コント）（2010年）
アトリエダンカンプロデュース『ピンクスパイダー』（2011年）
FMシアター『優雅な食卓』（2011年）
映画『ジョーカーゲーム』（2012年）
『THE ALUCARD SHOW』（2013年）
ガガガ文庫『最弱の支配者、とか。』(2011年)
ガガガ文庫『キルぐみ』シリーズ(2013年～2014年)
* ガガガ文庫『前略、殺し屋カフェで働くことになりました。』シリーズ(2018年～2019年)

まとめ

竹内佑氏は、演劇、小説と複数の分野で活躍する稀有な存在である。その才能は、演劇界、お笑い界、そしてライトノベル界にまで及ぶ。これからも、彼の活動から目が離せない。

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