竹内正志

竹内正志(1854年5月12日 - 1920年9月3日)は、明治時代に活躍した政治家であり、ジャーナリストでもあります。正五位に叙せられました。

岡山藩士の息子として生まれた竹内は、幼少期から漢学を修めました。その後、大阪の開成学校を経て慶應義塾に入学し、栗原亮一らと共に藩閥打破を目指して新聞を創刊するなど、早くから政治活動に関わりました。

沼間守一が主宰する毎日新聞に入社し、板垣退助が創立した自由党に参加。政治家としての道を歩み始めます。1894年(明治27年)には衆議院議員に初当選し、その後8回にわたり当選を果たしました。その間、中国進歩党を組織するなど、党派を超えた活動も展開しました。

政治家としては、農務省水産局長に勅任されるなど、行政の分野でも手腕を発揮しました。また、主戦論を主張し、大同倶楽部に入党するなど、その政治姿勢は一貫していました。

竹内正志は、明治という激動の時代において、政治家、ジャーナリストとして多岐にわたる活動を展開し、日本の近代化に貢献しました。

参考文献:
三田商業研究会 編『慶應義塾出身名流列伝』実業之世界社、1909年(明治42年)6月、375-376頁。(近代デジタルライブラリー
衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。

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