竹内潔

竹内 潔（ちくない きよし）について

竹内潔（1920年10月4日 - 1984年8月21日）は、日本の政治界で重要な役割を果たした政治家であり、自由民主党に所属していました。彼は東京都港区で生まれ、麻布中学校、山形高校を経て、九州帝国大学法文学部に進学しますが、在学中に学徒出陣により出征しました。日本が終戦を迎えた1947年に九州大学を卒業後、大日本機械工業株式会社に入社しました。

竹内の政治キャリアは1950年代にさかのぼります。彼の実家には、明治大学時代の三木武夫が下宿していたことがあり、この出会いが彼の政治的傾向に影響を与えた可能性があります。1957年には東京支店の次長としては最後の職を退き、三木武夫の秘書として政治の世界に足を踏み入れました。

その後、竹内は数々の重要な役職を歴任します。1958年には第2次岸内閣において経済企画庁長官及び科学技術庁長官秘書官を務め、1961年には第2次池田第1次改造内閣で科学技術庁長官に就任しました。1965年には第1次佐藤内閣にて通商産業大臣秘書官を務め、1974年より三木内閣では総理大臣秘書官の役割を担いました。彼は1975年に退官しましたが、その後も社会活動を続け、1976年には軍恩連盟全国連合会の副会長に就任しました。

政治家としての彼のキャリアは、1977年の参議院議員通常選挙に全国区から出馬することで新たなステージに突入します。この選挙で成功し、初当選を果たしました。1981年には鈴木善幸改造内閣で法務政務次官に任命され、その後1983年第13回参議院議員通常選挙でも比例区から再選を果たします。

竹内の政治的立場は自由民主党内での三木派に属しており、その後も党内での様々な役職を歴任しました。彼は参議院自由民主党国会対策委員会副委員長や自由民主党副幹事長としての役割も果たしました。

1984年8月21日、竹内は肺癌のため東京都文京区にある順天堂大学医学部附属順天堂医院で亡くなりました。彼の死去は、公の職にあるままでのことであり、享年63歳でした。死後には勲二等瑞宝章が追贈され、従四位に叙される栄誉を受けました。

学校教育の影響を受け、戦後の日本の政治事情の中で成長を遂げ、数々の役職を通じて日本の政治に貢献した竹内潔の豊かな経歴は、今なお注目されることでしょう。

もう一度検索