竹山祐太郎

竹山祐太郎: 昭和期の政治家の生涯

竹山祐太郎（たけやま ゆうたろう、1901年4月25日 - 1982年7月7日）は、昭和時代に活躍した日本の政治家であり、元建設大臣および静岡県知事としてその名を知られています。長男の竹山裕は元参議院議員です。

幼少期と学歴

竹山祐太郎は静岡県磐田郡見付町（現在の磐田市）に、農業を営む竹山宗一郎の長男として誕生しました。地元の中泉農業学校（現在の静岡県立磐田農業高等学校）で教育を受けた後、1922年に東京帝国大学農学部実科を卒業しました。この学校は後に東京高等農林学校として独立し、現在の東京農工大学となりました。卒業後は農商務省に入省し、農林技官としてキャリアをスタートさせました。

公職と政策

1930年代には農山漁村経済更生運動、通称“自力更生運動”に積極的に関わり、全国各地でその活動に取り組みました。1941年からは東京高等農林学校の教授として教育活動にも専念しましたが、1945年には農林省を退官し、全国農業会の指導部長に就任しました。

1946年、第22回[[衆議院議員総選挙]]において日本協同党から立候補し、初当選を果たしました。この選挙では小坂善太郎や二階堂進など、後に名を成す政治家たちが同様に当選しています。竹山はその後、連続9回の当選を果たすなど政治活動を精力的に続けました。

1948年には国民協同党の書記長に就任し、さらに改進党に所属する中で、1953年には松村謙三の副幹事長となりました。1954年、首相鳩山一郎の内閣にて建設大臣として初入閣することとなります。この在任期間中には、日本住宅公団と日本道路公団の設立を実現しましたが、これらのアイデアは竹山の構想に基づいています。

その後、自由民主党に所属し、さまざまな役職を歴任しました。特に松村と三木派に所属し、日中国交回復の推進に力を入れていたことが特筆されます。

知事としての活動

1967年、竹山は静岡県知事選挙に立候補し当選を果たしました。在任中は田子の浦港のヘドロ公害問題に取り組むほか、県内に国立医科大学を誘致する際に静岡市ではなく浜松市への誘致を決定しました。この判断により、県中部と東部の与党県会議員たちが集団離党する事態が発生しました。

政界からの引退

竹山は1974年、参議院議員の任期が近づいた山本敬三郎に円滑にポジションを譲渡するために知事を退任し、その後政界から引退することになります。政治活動を通じて業績を残し、1971年には勲一等瑞宝章を受章しました。

最晩年

1982年7月7日に竹山は81歳で他界しました。彼の人生は、日本の政治史における重要な一端を形作ったものであり、その影響は今もなお語り継がれています。

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