竹鼻純

竹鼻 純（たけはな じゅん）氏は、1948年3月24日に岩手県盛岡市で生を受け、その後宮城県仙台市で育ちました。ミヤギテレビの元アナウンサーであり、解説委員としても活躍した人物です。

学業を終えた後、竹鼻氏は茨城放送（現在のLuckyFM茨城放送）でキャリアをスタートさせました。そして1972年、ミヤギテレビに入社し、宮城県を拠点とする放送局で長きにわたる活動を展開することになります。

ミヤギテレビでの彼の経歴において、特に特筆すべきは、平日夕方のニュース番組のキャスターを長期間にわたって務めたことです。1985年の春から数えて23年間、宮城県の視聴者にその日の出来事を伝え続けました。『MMTニュースプラス1』や『ミヤギテレビニュースプラス1』、『ニュースプラス1みやぎ』、『OH!バンデス NEWS PLUS 1』、そして『NEWSリアルタイムミヤギ』といった数々の番組でメインキャスターとして親しまれました。地域に密着したニュースを分かりやすく伝える手腕は、多くの視聴者からの信頼を集めました。

定年を迎えた2008年3月28日をもって、『OH!バンデス』内のニュースコーナー『NEWSリアルタイムミヤギ』のキャスターを退きましたが、その後もミヤギテレビには解説委員として残り、番組への出演を継続しました。解説委員としての活動は2012年9月28日まで、およそ4年半にわたりました。

放送の世界以外では、竹鼻氏のもう一つの情熱はスポーツにありました。スポーツ観戦を趣味とし、その関心は地域スポーツの振興へと繋がります。宮城県サッカー協会の理事や、ベガルタ仙台市民後援会の顧問を務めるなど、サッカーをはじめとする地元スポーツの発展に尽力しました。また、地域におけるスポーツ文化の普及を目指した講座のコーディネーターを務めた経験もあります。

プライベートな一面としては、お酒が全く飲めないという意外な一面も持っています。また、教育分野にも関わり、宮城学院女子大学で情報処理に関する講師を務めた時期もありました。

ミヤギテレビを離れた後も、地域への貢献は続きました。2012年10月には、Jリーグクラブである株式会社ベガルタ仙台に入社し、取締役事業部長という要職に就任しました。クラブの運営に深く関わり、その発展に力を注ぎましたが、2016年4月22日に開催された株主総会をもってその職を退任しました。

家族構成では、実弟に慶應義塾大学薬学部の教授である竹鼻眞氏がいます。また、長男の竹鼻快氏は、プロサッカークラブである福島ユナイテッドFCでクラブダイレクターを務めるなど、父と同じくスポーツ界で活躍しています。

長年のアナウンサー、解説委員としての活動を通じて地域メディアに貢献し、退職後もスポーツ界で重要な役割を担うなど、竹鼻純氏は多方面から宮城県、そして東北地方の発展に寄与した人物と言えるでしょう。地域に根差した活動は、今なお多くの人々の記憶に残っています。

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