笑うんだもんね!

『笑うんだもんね!』は、1970年12月4日から1971年5月28日までTBS系列で放送された、森永製菓一社提供の爆笑お笑い番組です。毎週金曜19:30 - 20:00（JST）の時間帯に、お茶の間に笑いを届けました。

番組の最大の特徴は、当時人気絶頂だった漫画家・谷岡ヤスジの独特な作風を、人気絶頂のお笑いトリオ・てんぷくトリオがコントで表現した点にあります。谷岡ヤスジのナンセンスでシュールな世界観を、三波伸介、戸塚睦夫、伊東四朗の3人が見事に体現し、多くの視聴者を魅了しました。

番組冒頭では、ムジ鳥の格好をした三波伸介が「アサー！」と叫ぶのがお約束。この奇抜なオープニングから、視聴者は一気に谷岡ワールドへと引き込まれました。番組本編では、メンバーが「オラオラオラ」「だもんね」「しまいにゃあ、血ィ見るど！」「ン？」など、谷岡ヤスジの代表的なギャグを連発。これらのギャグは、当時の若者を中心に大流行し、社会現象にもなりました。

出演者

三波伸介（てんぷくトリオ）：番組の顔として、ムジ鳥の格好で「アサー！」と叫び、数々のギャグを披露しました。
戸塚睦夫（てんぷくトリオ）：三波伸介と共に、コントの中心的な役割を担いました。
* 伊東四朗（てんぷくトリオ）：独特の存在感で、番組にコミカルな彩りを添えました。

番組の初回には、辺見マリ、児島美ゆき、弘田三枝子、阿部進といった豪華ゲストが出演し、番組に華を添えました。特に、前番組『おしゃべりゲーム おとなの学校』で三波伸介と共演していた阿部進の出演は、往年のファンにとっては嬉しいサプライズとなりました。

また、三波伸介が司会を務めた『お笑いオンステージ』（NHK総合テレビ）の「減点ファミリー」に谷岡ヤスジ一家が出演した際、三波伸介は「懐かしいなあ、ぼく「アサー！」ってやってたんですよ」と、本番組出演当時を振り返る場面がありました。このエピソードからも、三波伸介にとって『笑うんだもんね!』が非常に思い出深い番組であったことが伺えます。

『笑うんだもんね!』は、1970年代のお笑い界を代表する番組の一つとして、今もなお語り継がれています。谷岡ヤスジの独特な世界観と、てんぷくトリオの卓越した演技力が見事に融合した、まさに伝説的な番組と言えるでしょう。

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