笑福亭松五

笑福亭 松五

上方落語家、笑福亭 松五（しょうふくてい しょうご）氏は、1981年10月22日、大阪府東大阪市に生を受けました。本名は坂本 旭（さかもと あきら）氏。血液型はB型です。現在は松竹芸能に所属しており、上方落語協会の会員としても精力的に活動されています。

落語への道のり

落語家を志すきっかけとなったのは、師匠である笑福亭松枝氏との出会いでした。特に、松枝氏が演じられた一席『莨の火（たばこのひ）』に深い感銘を受け、この世界へ飛び込むことを決意されたといいます。大学時代は京都学園大学に在籍し、落語研究会（落研）に所属していました。興味深いことに、『上方落語名鑑ぷらす上方噺』（出版文化社刊）によれば、松五氏は同大学における最後の落研部員であったと記されています。

2003年6月、念願叶い、笑福亭松枝氏の門を叩きました。入門から3年後の2006年6月には年季明けを迎え、以降、本格的にプロの落語家として活動の場を広げています。

趣味と特技、そして多彩な活動

松五氏は非常に多趣味なことでも知られています。読書を好み、特にホラー小説や民俗学に関連する分野に関心をお持ちとのことです。これらの知識が、落語の世界観や噺の深みに影響を与えているかもしれません。

また、特技として笛の演奏が挙げられます。芸の幅を広げるため、笛にも真剣に取り組み、関西を拠点に活動されている藤舎次生（とうしゃ つぎお）氏に師事されています。藤舎氏の元には、同じ上方落語家の笑福亭喬若氏も師事しており、同門として切磋琢磨している様子がうかがえます。

落語以外にも、その活動は多岐にわたります。例えば、漫画家の逢坂みえこ氏による『三枝・松枝二人会』のレポートマンガが掲載された雑誌『コーラス』2007年6月号別冊付録にも、松五氏が登場しています。

さらに、花詩歌タカラヅカという活動においては、「片平 京（かたひら みやこ）」という別名義で舞台に立たれた経験もお持ちです。これは、落語家としての活動とは異なる一面を示しており、彼のエンターテイナーとしての幅広さを物語っています。

受賞歴と今後の展望

これまでの活動の中で、松五氏はその実力を認められ、第7回繁昌亭大賞において「輝き賞」を受賞されています。これは、上方落語の定席である天満天神繁昌亭での活躍が評価されたものであり、若手・中堅噺家としての確固たる地位を築きつつあることの証と言えるでしょう。

上方落語界の一員として、また松鶴一門の系譜を継ぐ噺家として、笑福亭松五氏の今後のさらなる活躍が期待されます。伝統的な上方噺を受け継ぎつつ、自身の持つ多彩な個性や特技を活かした高座は、多くの観客を魅了することでしょう。彼の活動は、天満天神繁昌亭の落語家名鑑や、自身のホームページ「なまけものの檻」「なまけものの小さな檻（モバイル版）」などで確認することができます。上方落語、そして日本の演芸文化の未来を担う存在として、注目が集まっています。

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