笑道 (北海道文化放送)

笑道（WARAI-DO）

『笑道』は2006年から2020年にかけて、吉本興業札幌支社と北海道文化放送が共同で開催したお笑いのコンテストです。このコンテストは、北海道で最も優れた芸人を選び出すための舞台として、多くの芸人たちが参加するイベントとなっていました。また、同名のバラエティ番組も放送され、特に地域の人々に親しまれていました。

大会の概要

このコンテストは、札幌吉本の芸人によるもので、「北海道で一番おもしろい」芸人を決定することを目的としていました。通常、毎月4月から翌年の2月まで開催されるこのコンテストは、ターミナルプラザことにパトス（札幌市西区）で行われており、年末には道新ホールでの決勝戦「笑道頂上決戦」が控えていました。この決勝戦では、予選を勝ち抜いた参加者の中から年間の優勝者が選定される仕組みです。

ライブの様子はエリア放送「ことにTV」で放送され、毎月のコンテストで第1位に輝いたネタは深夜に北海道文化放送の地上波で放送されるほか、UHB公式のYouTubeチャンネルでも視聴できるようになっていました。特に、MCを担当したモリマンや、落語家としての顔も持つ吉田雅英アナウンサーの進行が好評でした。

終了とその後

テレビ番組としての『笑道』は、2020年3月26日をもって終了しました。最終回では吉田雅英アナと、第10回の優勝者であるすずらんの山本貴之が、これまでの歴史を振り返るトークを行いました。その中では、過去の名場面や第11回から第13回までの優勝者の短い映像も紹介され、視聴者へ感謝の意を表しました。さらに、新人芸人のオーディションライブとしての役割も果たしていましたが、2020年にNSC札幌校が設立されたことで、この役割は終了しました。

競技のルール

2019年度の大会では「黒帯」と「白帯」の2部制が採用されていました。芸人は漫才やコント、漫談など、様々なスタイルでネタを披露できますが、ネタの持ち時間は黒帯が3分、白帯が2分と決められていました。制限時間を超過すると、自動的に強制終了となり、観客の得票数が10票減るペナルティが科せられます。

白帯で上位に入った2組は翌日の黒帯に出場する権利を得て、黒帯での下位2組は次の月には白帯に降格するルールがありました。このシステムにより、芸人たちは実力を高めながら昇格を目指すことが求められます。また、黒帯での成績に基づくポイント制度もあり、年間の総合ポイント上位6組は「頂上決戦」に進出することができました。ここでの順位は、獲得ポイントと会場での観客投票を元に決定されました。

このように『笑道』は、ただのコンテストに留まらず、新たな才能を発掘し、地域の文化を盛り上げる重要な役割を持ち続けたイベントでありました。

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