吉本興業札幌支社

吉本興業札幌支社について

吉本興業札幌支社は、日本の著名な芸能プロダクションである吉本興業が運営する事務所で、札幌市中央区に位置しています。サッポロファクトリーの一条館の3階にあるこの支社は、通称「札幌吉本」として知られ、北海道各地の劇場で活躍しています。地域の芸人の育成とマネジメントを行い、北海道の笑いの中心です。

歴史

この支社の設立は1991年に遡ります。当時、大阪から家庭の事情で移り住んでいた落語家の桂小つぶ（現在の桂枝光）がきっかけとなりました。初代所長には心斎橋筋2丁目劇場の支配人、木山幹雄が就任し、1994年には大阪から笑ハンティングが呼ばれました。その後、タカアンドトシ、アップダウン、マッサジルなど多くの有名芸人がこの支社から輩出されていきます。

1998年には比企啓之が所長に就任し、テーマパーク「観光名所小樽よしもと」の運営を行いました。2007年以降は子会社として券売事業を展開し、2010年には「よしもとクリエイティブ・エージェンシー札幌支社」に改称。最後に2019年に親会社の名称変更に伴い、現在の「吉本興業札幌支社」となりました。

概要

オーディションを通じて新たな才能を発掘することがこの支社の重要な業務の一つです。特に、北海道文化放送（UHB）と密接な関係を持っており、彼らの番組には多くの所属芸人が出演しています。また、かつては札幌市内に劇場を持っていましたが、現在は数か所の貸ホールでのライブを中心に活動を行っています。主なライブ会場には、ノルベサのイベントスペースや狸小路のサツゲキ、BLOCHなどがあります。

ライブの開催状況

定期的に行われるライブも多く、例えば「サツヨシネタバトル」や「NEW WAVE LIVE」などが開催されています。それぞれのライブでは、ランキングによって芸人が分けられたり、若手芸人の登竜門として機能しています。特に「サツヨシライブ笑道」は黒帯と白帯に振り分けられることで、競争心を煽り、より質の高いネタを披露する場として有名です。

所属タレント

この支社には多彩なタレントが所属しています。中でも龍見やモリマン、オジョーなどが活動しており、最近ではNSC札幌校出身の若手芸人も多く名を連ねています。特に新人オーディションを通じて、才能ある若手を積極的に受け入れ、彼らの成長を促しています。

NSC札幌校

2020年4月には、吉本総合芸能学院（NSC）の地方校としてNSC札幌校が開校しました。この学校は様々なカリキュラムを提供し、月1回のネタ見せやオンライン授業を通じて、全国の学校との交流も行なっています。賞レース出場やフリーライブへの参加が可能で、在学中から本業の芸人活動を強化する体制が整っています。

地域との関係

札幌吉本は地域との関係性を大切にしており、地元愛を大事にした活動が特徴です。地元のイベントや番組にも頻繁に参加し、笑いを届けることで地域社会に貢献しています。吉本興業札幌支社は、北海道の芸人文化を支え、多くの笑顔を生み出す重要な拠点となっています。今後もさらなる発展が期待されます。

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